吉永小百合:映画企画初挑戦で緊張「新入社員みたい」

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 女優の吉永小百合さんが18日、東京都内で行われた主演映画「ふしぎな岬の物語」(2014年秋公開・成島出監督)の製作発表会見に出席。映画「孤高のメス」「八日目の蝉」など話題作を手がける成島監督との“共同企画”として、作品選びや脚本作りに参加したという吉永さんは「長いこと俳優一筋で参りましたけれども、企画という立場でごあいさつするということで大変緊張しています」とあいさつ。映画プロデュース初挑戦となる吉永さんは「長いこと映画に出ていて、こんなことになるとは夢にも思わなかったのですが、とにかく精いっぱいやります」と笑顔で、「新入社員みたいな私がプロデューサーをやってるので、監督にご迷惑をおかけしたと思いますが、撮影に入りましたら、一俳優として3倍返しくらいにしっかり勉強したい」と大ヒットドラマ「半沢直樹」(TBS系)のセリフを交えて意気込み、会場を沸かせていた。

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 映画は、森沢明夫さんの小説「虹の岬の喫茶店」(幻冬舎文庫)が原作で、千葉県の明鐘岬に実在した喫茶店を舞台に、人々と女店主の心温まる交流を描く。小さなカフェの女店主・悦子を吉永さん、悦子を献身的に守り続けるおい・浩司役を阿部寛さん、突然里に戻ってきた常連客の娘役を竹内結子さん、30年間カフェに通い続け、悦子らを支えてきたタニさん役を笑福亭鶴瓶さんが演じる。撮影は2014年2月にクランクインし、明鐘岬を中心にロケを敢行する。

 会見には、阿部さん、鶴瓶さん、原作者の森沢さんも出席。成島監督とともに多くの作品を読み、映画化する作品を探したという吉永さんは「未来に希望のある作品がこの作品。温かい気持ちになってもらいたくて、この作品を選びました」と説明。成島監督は「長年の夢だった吉永さんの映画を撮るということがこういう形で実現できるとは夢にも思っていませんでした。今でも信じられない」と感慨深く話していた。

 映画「母べえ」「おとうと」で共演し、吉永さんとは「メル友」と明かした鶴瓶さんは「お手紙をいただきまして。絶対断れないでしょう」と笑わせながらも、「喜んでやらせていただきたいとうれしく思っている。現場の雰囲気は僕にまかせて」とにっこり。タモリさんにも自慢したという鶴瓶さんは「『あの役は元々僕に来ていたけど、いいともで忙しいからお断りした』ってくやしそうに言っていた」と明かし、会場を盛り上げた。

 一方、阿部さんは「大役だと思っている。事務所の大先輩の吉永さんとついに共演できる。全精力でこの役を演じたい」と緊張気味。この日欠席した竹内さんは、「吉永さんと同じ作品に出演できる! 私にとってこれは大きな事件であり、非常に思いがけない幸運」と喜びのコメントを発表した。映画は2014年秋公開。

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