木村拓哉:8年ぶり時代劇で宮本武蔵に テレ朝ドラマに19年ぶり出演

 人気グループ「SMAP」の木村拓哉さんが、来年3月にテレビ朝日系で放送される2夜連続のスペシャルドラマ「宮本武蔵」で希代の剣豪・宮本武蔵を演じることが、明らかになった。木村さんが時代劇に出演するのは、2006年の映画「武士の一分」(山田洋次監督)以来、8年ぶり。また、同局のドラマに出演するのは、1995年のスペシャルドラマ「君は時のかなたへ」以来、19年ぶりになる。

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 剣道経験者の木村さんは「小さいころから“刀を振る”という経験をしてきたので、宮本武蔵という存在はいやでも意識してしまう人物。武蔵に抱いていた謎をひとつひとつ解明していけることも楽しみにしています」とコメント。「これまでも数多くの先輩方が宮本武蔵を演じられてきましたが、僕もワンカット、ワンカット妥協のない『OK』をいただいて、最終的に自分の“武蔵”になればいいなと思っています」と意気込んでいる。

 同局の開局55周年記念ドラマとなる今作は、吉川英治さんの代表作「宮本武蔵」を原作に、強いだけでなく、弱さやもろさも抱える愛すべき人間として武蔵を描き、従来の時代劇とは異なりCGやワイヤアクションを取り入れるなど、“新たな武蔵”を表現していくという。ライバル・佐々木小次郎と雌雄を決する巌流島の戦いや、吉岡一門との死闘、一乗寺下り松の70人斬りなどといった見せ場も用意するほか、お通との悲恋も描かれる。

 監督はドラマ「信長のシェフ」を手掛けた兼崎涼介さん、脚本は「アンフェア」シリーズや映画「SPACE BATTLESHIP ヤマト」などの佐藤嗣麻子さん、音楽は「新撰組!」「半沢直樹」などの服部隆之さんが担当。アクション監督は映画「るろうに剣心」などの谷垣健治さん、衣装とキャラクターは鬼才・澤田石和寛さんが務めるなど、これまでの時代劇の常識にとらわれないドラマを目指す。

 木村さんはこのほど、京都でクランクイン。「東京を離れ、京都という地で撮影させていただくというのは、ピリッと気持ちが引き締まる。現場のスタッフ・キャストの皆さんが全力でぶつかってくださるので、僕も最後までやり通したい」と気合十分だ。

 同局の横地郁英ゼネラルプロデューサーは「宮本武蔵の強さ、ミステリアスな魅力を演じてもらうのは、木村拓哉さん以外にないと思い、出演をお願いし続けて実現することができました」と明かし、「木村さんにテレビ朝日のドラマに出ていただくのは19年ぶりで、非常にワクワクしています。強さの裏側に挫折や弱さもある宮本武蔵の人間的で奥行きのある魅力。今まで見たことがなかった宮本武蔵を、木村拓哉さんとともに作っていけたら」と語っている。

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