ジャッジ!:永井監督「実際に起こったことばかり」 妻夫木主演でCM業界の裏側描く

(C)2014「ジャッジ!」製作委員会
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 俳優の妻夫木聡さんが主演し、女優の北川景子さんがヒロインを演じてCM業界の裏側を描いた映画「ジャッジ!」(2014年1月11日公開)の永井聡(あきら)監督が20日、同作の試写会で観客を前にティーチインを行い、「(劇中のエピソードは)オーバーに描いているけど、実際に起こったことばかり」「妻夫木君がキツネの着ぐるみに入っている」と裏話を明かした。

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 映画は、妻夫木さん演じる落ちこぼれCMクリエーター・太田喜一郎が、ひょんなことから、北川さん演じる同僚・大田ひかりと“ニセ夫婦”になり、世界の一流クリエーターが集まる広告祭の審査員をすることになる……という物語。リリー・フランキーさん、鈴木京香さん、豊川悦司さんらも出演しており、華やかな広告祭の裏側を、コミカルかつ赤裸々に描いた。

 永井監督はCMディレクターとして活躍しており、これまでソフトバンク、サントリー、大塚製薬などのCMを手がけた。「ジャッジ!」ではさまざまな登場人物が、広告祭の賞をめぐって駆け引きを繰り広げるが、永井監督は「実際のエピソードばかり。『うそだろう』っていうような部分も、オーバーには描いているけど実際に起こったこと」と明かした。

 そして自身が国際的な広告祭の審査員を務めた際を「ロビー活動があった。日本人は自分の作品を(賞の上位に)あげたいっていうのはフェアじゃない気がしちゃうけれど、外国の方は『自分の作品をすごく愛しているから(上位に)あげたいんだ。それで説明しているのになんでそれが悪いんだ』という感覚」と振り返った。

 また登場する人物には「モデルがいる。実際に広告業界に入るとこんな人たちがたくさんいます」と明かし、さらに劇中に登場するキツネの着ぐるみには「妻夫木君が入っている。妻夫木君に合わせて型をとった」と明らかにした。着ぐるみを用いた撮影は「(中に入った人が)慣れていないと倒れてしまう。(CMでは)2テーク撮ったらすぐ休憩しないといけない」と過酷さを語り、「妻夫木君にやってもらうのは無理かなと思いましたけど、やってくれた」と感謝していた。

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