茨城県大洗町が舞台の人気アニメ「ガールズ&パンツァー」(ガルパン)が、同県のイメージアップに貢献した取り組みに贈られる「平成25年度 いばらきイメージアップ大賞」を受賞し、5日に都道府県会館(東京都千代田区)で表彰式が行われた。表彰式には、アニメを手がけた杉山潔プロデューサーのほか、サプライズゲストとして主人公・西住みほ役の声優の渕上舞さんが登場。渕上さんは「一クールの作品がここまで長い付き合いになると思っていなかった。大きな作品になったことが幸せ。今後の展開も盛りだくさんなので、成長したみほの活躍が楽しみです」と受賞を喜んだ。
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ガルパンは“聖地”で行われたイベントに、県外からもファンが押し寄せたほか、イベントの様子が多くのメディアに取り上げられたことが同町のイメージアップにつながったとして大賞に選ばれた。橋本昌・茨城県知事は受賞について「(ファンに)どうやって喜んでいただけるかを、町中が当事者意識を持っている。皆さんのモデルになっていくのではないかと思う」とコメント。大洗商工会の坂本博事務局長は「イメージアップのために頑張ろう! パンツァー、フォー!」と叫びながら拳を上げた。
杉山プロデューサーは「私たちのできることは面白いアニメを作ることで、町おこしをしようとは思っていない。町の方のアイデアに、私たちも引っ張られた。ファンの皆さまと町の方が一緒に楽しんでいることからこそ、今の大洗の姿があるのだと思います」と感謝の気持ちを語った。また、会場にはファン約50人がガルパンのラッピングバスに乗って来場した。
ガルパンは、茶道などと並んで戦車を使った戦い“戦車道”が“たしなみ”とされている仮想の世界を舞台に、少女たちが力を合わせて戦車道の全国大会優勝を目指すアニメ。アニメには、同町の市街地で戦うシーンがあり、ファンが訪れる“聖地巡礼”現象が起きている。
同賞は、茨城県のイメージアップや地域の活性化に貢献した取り組みに贈られる賞で、2006年度に創設された。8回目となる今年はガルパンが大賞に選ばれたほか、清泉女子大の卒業生による「常陸太田市地域おこし協力隊 Relier」などが奨励賞を受賞した。
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