俳優の高良健吾さんが「第56回ブルーリボン賞」で主演男優賞を受賞し、11日にイイノホール(東京都千代田区)で行われた授賞式に出席した。前年に同賞を受賞し、今年は司会を務めた阿部寛さんから「僕と共演するとしたら、どんな役をやりたい?」と聞かれると、「僕も顔が濃い方だと思うので、ローマの方(ほう)を……」と、阿部さん主演で続編も公開される映画「テルマエ・ロマエ」への出演を希望。阿部さんも「一緒に一族(濃い顔族)に入りますか?」と笑顔で応じていた。
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ブルーリボン賞は、在京スポーツ新聞7社の映画担当記者で構成される東京映画記者会が制定する映画賞で、作品賞は沖田修一監督の「横道世之介」が受賞。沖田監督、高良さんのほか、主演女優賞は貫地谷しほりさん、助演男優賞はピエール瀧さん、助演女優賞は二階堂ふみさん、新人賞は黒木華さんが受賞し、授賞式に出席した。
高良さんは受賞について「最初聞いたときはびっくりした」と語り、今年出演した「『横道世之介』に関わってくれた方々にとても感謝しています。みなさんを代表して賞をいただきます」と感謝。一方、初の主演作「くちづけ」で受賞した貫地谷さんは「小学生のときは夢がなくて、中学生で今のマネジャーさんにスカウトされて、女優になりたいと初めて夢を持てた。それで26歳のときに26本目の作品で、主演女優賞をいただいて……なんだか本当、夢のようです」と声を震わせていた。
◇主な受賞者は以下の通り。(敬称略)
作品賞:「横道世之介」(沖田修一監督)▽主演男優賞:高良健吾 (「横道世之介」)▽主演女優賞:貫地谷しほり(「くちづけ」)▽助演男優賞:ピエール瀧(「凶悪」「くじけないで」「そして父になる」)▽助演女優賞:二階堂ふみ(「地獄でなぜ悪い」「脳男」「四十九日のレシピ」)▽新人賞:黒木華(「舟を編む」「草原の椅子」「シャニダールの花」)▽監督賞:大森立嗣(「ぼっちゃん」「さよなら渓谷」)▽外国映画賞:「ゼロ・グラビティ」(アルフォンソ・キュアロン監督)▽特別賞:大島渚監督、三國連太郎
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