人気アイドルグループ「AKB48」が29日、国立競技場(東京都新宿区)で初めての単独コンサート「春コンin国立競技場~思い出は全部ここに捨てていけ~」を開催。AKB48のメンバーら総勢約100人が出演し、大島優子さんがセンターを務めた大ヒット曲「ヘビーローテーション」をはじめ、チーム曲やユニット曲などアンコールを含む全54曲を披露し、7万人の大観衆を魅了した。
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ステージには、巨大なクマのぬいぐるみなど、女の子の部屋やおもちゃ箱の中を思わせるようなセットが組まれ、オープニングでは“からくり装置”のような大がかりな演出の最後に“岩”の中から大島さんが「暴れるぞ−!」と登場して、ライブはスタート。高橋みなみさんは「国立始まったぜー! 来たぜ国立−!」と絶叫し、「国立競技場の56年の歴史の一つにAKB48を刻んでいただけるなんてありがたい」と感謝の言葉を述べた。7万人が手にしたピンクのフラッグが春風に揺らめくスタンドを前に、大島さんは「桜みたいだよね」と感激していた。
「重力シンパシー」では大島さんや高橋みなみさんらがワイヤで宙づりになり、「UZA」では大島さんがピーターパンさながらにステージ上をスイング。次々に展開される花火や炎の演出など、初の大舞台を彩る華やかな演出の数々に観客は大興奮だった。会場が夜の闇に包まれると、“桜色”だった客席は一転、色とりどりのペンライトが揺れ、6月に卒業を控える大島さんは純白のドレス姿でソロ曲「泣きながらほほ笑んで」を披露。大島さんは瞳をうるませ、時おり天を仰ぐなど、大歓声を浴びながらAKB48としての残り少ない時間をかみしめていた。
アンコールでは、大島さんが参加せず、渡辺麻友さん単独センターとなる36枚目のシングル「ラブラドール・レトリバー」(5月21日発売予定)も初披露。第6回AKB48選抜総選挙の投票権付きシングルのタイトル曲で、過去最多タイの36人の選抜メンバーが繰り広げるパフォーマンスを大島さんは横のいすに座って見守った。また、同曲披露時には、TBS系の特別番組「オールスター感謝祭’14 豪華プレゼント大放出!視聴者に大感謝SP」と生中継で結び、大島さんが新曲についての問題を出す一幕もあった。
さらに、 お笑いコンビ「ナインティナイン」の岡村隆史さんが人気バラエティー番組「めちゃ×2イケてるッ!」(フジテレビ系)でおなじみの、千葉県船橋市の非公認キャラクター「ふなっしー」に似た姿のなぞのキャラクター「たかっしー」姿で“乱入”。大島さんにだけは知らせていないサプライズで、「会いたかった」の歌詞を「会いたかっしー! 会いたかっしー! 会いたかっしー! Yes!」と変えて大島さん以外のメンバーとともに披露し、会場を盛り上げた。なお、30日にはAKB48グループ総出演のコンサートも開催され、大島さんの卒業セレモニーが行われる予定。