松坂桃李:“父上”岡田准一にあだ名つけられる 現場は部活ノリ

NHK提供
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 人気グループ「V6」の岡田准一さんが豊臣秀吉の軍師・黒田官兵衛役で主演を務めるNHK大河ドラマ「軍師官兵衛」で、俳優の松坂桃李さんが、官兵衛の息子で福岡藩初代藩主の黒田長政を演じる。親子役で初共演を果たした“父”岡田さんについて、松坂さんは「男としても憧れる」と話し、岡田さんからあるあだ名もつけられたという。現場は「部活のノリ」と楽しそうに話す松坂さんに撮影現場の裏話などについて聞いた。

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 ドラマは、戦国時代末期に“天才軍師”と称され、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康の三英傑に重用され、九州・福岡藩52万石の礎を築いた官兵衛の生涯を描く。松坂さんは22日放送の第25回「栄華の極み」から出演。松坂さん演じる長政は、子どものころからわんぱくで、のちに勇将として名をはせるものの、時としてその勇猛ぶりは知将・官兵衛の目には危うく映る。息子に厳しく接する父と、父に認められたい息子の関係は次第に屈折していく……という展開。

 ◇あだ名は“エロ政”! 名付け親は……

 3月から撮影に参加したという松坂さんは「途中参加は、すでに空気が出来上がっている現場にどこかお邪魔する感じがあるんですが、官兵衛チームは温かく迎えてくれました。家族のような、同士のような空気感を作ってくれるので、居心地がいい」と話し、さらに「“エロ政”って急に呼ばれるようになった」とあだ名がついたことも明かした。あだ名の名付け親は「父上(岡田さん)……」と恥ずかしそうに明かし、「何がきっかけかは言えない。部活みたいなノリで男子が集まると変な話になったりするんです。みんなそれぞれ面白い名前(あだ名)がついている」とにぎやかな現場の様子を語った。

 初共演の岡田さんの印象は、「ストイックな方。言葉より背中で物語る感じ。ある種の“鬼”です。役の設定は親子だけれど、父上のような温かさもあれば兄貴のようなカッコよさもある。男としても憧れる硬派な男気のある人。ぴりっとする感覚があって常に刺激を受けています」と表現した。

 ◇記録に残っていない部分を繊細に

 歴史上の人物を演じるに当たっては「自分が演じるという責任感を感じた」といい、「ある時代を生き抜いた人。そのときの思いや何をもって戦場を駆け抜けたのか。史実には残っていない部分をもっと掘り下げなければ、(芝居は)成立しないので、根っこの部分を自分で掘り下げていきたい」と意欲を見せる。「史料ももちろん読むけれど、記されているのは結果だけなので、そこにいくまでの経緯、どういう気持ちでいたのかを大事にしたい。台本を読んで、その瞬間に入ってくるものを繊細に大事にしていきたい」と前向きに語る。

 ◇「梅ちゃん先生」からの変化

 大河ドラマには初参加となる松坂さんだが、2012年に放送されたNHK朝の連続テレビ小説「梅ちゃん先生」ではヒロインの夫役を好演し、その演技が話題となった。大河ドラマを撮影しているスタジオは「梅ちゃん先生」で使用していたスタジオの隣にあるという。2年前に比べて松坂さんは「よりお芝居に対しての好奇心、強さは増してきた感じがする」と振り返り、「この仕事で大切にしたいと思うのが、“再会”。出会いももちろんあるけれど、またいつか会おうねというのがモチベーション、励みになる。そういう意味ではスタジオ一つとっても、またここに戻ってこられるというのは大きいですね」としみじみと語った。大河ドラマ「軍師官兵衛」は、NHK総合で毎週日曜午後8時ほかで放送中。

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