テレビ質問状:ノンフィクションW「サッカーブラジル代表 王国の威信をかけて」 フェリペ監督の生きざま

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 WOWOWは、毎週金曜午後10時に「ノンフィクションW」枠を設け、オリジナルのドキュメンタリー番組を放送中だ。この枠では、見る人を新しい世界へと誘うフルハイビジョンの“ノンフィクションエンターテインメント”番組をWOWOWプライムで毎週、テーマを変えて放送している。7月25日に放送される「サッカーブラジル代表 王国の威信をかけて~知将ルイス・フェリペ・スコラーリ~」を担当したWOWOWのスポーツ部の加納貴治プロデューサーに、番組の魅力を聞いた。

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 −−番組の概要と魅力は?

 ブラジルにとっては64年ぶりの自国開催となったFIFA ワールドカップ(W杯)。優勝以外が許されない状況の中、監督を引き受けたルイス・フェリペ・スコラーリ。ブラジル国民すべての期待と願いを受けとめて戦う彼のチーム作りへの哲学と選手、スタッフとの絆を追いました。ブラジル代表監督であるがゆえの宿命を背負った男の生きざまを感じていただけると思います。

 −−今回のテーマを取り上げたきっかけと理由は?

 ブラジルサッカーの歴史にとって忘れることのできない大会が1950年のW杯ブラジル大会。ブラジルは優勝を懸けたウルグアイ戦で敗れました。この試合は「マラカナンの悲劇」として語り継がれていますが、国民にとって自国開催での優勝こそが「マラカナンの悲劇」から解放されるとき。W杯史上最多5度の優勝を誇るブラジル代表が特別な思いで臨む今大会、その指揮官の信念に迫りたいと思ったのがきっかけです。

 −−制作中、一番に心がけたことは?

 ルイス・フェリペ・スコラーリ監督は2002年の日韓ワールドカップ優勝監督でもあるのですが、それ以来優勝から遠ざかるブラジル代表の命運を託され、再び監督に招へいされました。2002年とは比較にならないほどのプレッシャーがかかる中、W杯までいかにしてチームを作り上げていくのか。そんな緊張感と監督業の過酷さまでがしっかり伝わるような内容を目指したつもりです。

 −−番組を作る上でうれしかったこと、逆に大変だったエピソードは?

 本人に取材をさせていただけたことです(笑い)。W杯前のタイミングで本当に取材をさせてもらえるか最後まで分かりませんでしたが、取材させていただけたことが何よりです(確約をもらえてませんでしたからね……)。そういった意味では本当に貴重な独占取材です。

 −−番組の見どころを教えてください。

 もちろん一番はルイス・フェリペ・スコラーリ監督という人物そのものですが、ブラジルという国にとってサッカーというスポーツがもたらす影響は計り知れないというところです。

 −−視聴者へ一言お願いします。

 W杯を現地で観戦した熱狂的な方もテレビで見たサッカーファンの方も結果だけ気にしてた方もまったく見ていない方も、この番組は単なるサッカー番組ではありません。母国のすべての命運を託された一人の男のドキュメンタリーです! ぜひご覧ください!

 WOWOW スポーツ部 プロデューサー 加納貴治

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