女優の高畑充希さんがこのほど、米ハワイ・ホノルルで開催中の「ハワイ国際映画祭」のオープニング作品として上映された映画「バンクーバーの朝日」(石井裕也監督)の舞台あいさつに出席した。国際映画祭に初参加となる高畑さんは上映後に着物姿で登壇すると、「観客のみなさんのリアクションがよく、とても驚くと同時に、より何倍も映画を楽しむことができました」と感動を表現した。
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「ハワイは居心地がよく、仕事で来ていることを忘れそう。国際映画祭が初めてなので、まだ想像がつきませんが、満ち足りた気持ちで会場を後にできたらいいなと思います」と語った高畑さん。上映前に劇中で歌う応援歌「TAKE ME OUT TO THE BALL GAME(私を野球に連れてって)」をウクレレに合わせて披露し、「歌はものすごく緊張しましたが、お客さんが温かかったので助けられました」と振り返った。
映画は戦前カナダに実在した日系人野球チーム「バンクーバー朝日」を題材にした作品で、高畑さんは妻夫木聡さん演じる主人公・レジー笠原の妹・エミー笠原を演じている。バンクーバー朝日は、1941年の太平洋戦争勃発に伴い、選手たちは「敵性外国人」となり、強制移住させられてチームは解散した。2003年にカナダの移民社会、野球文化への功績が認められ、カナダ野球殿堂入りを果たしている。
上映前には、高畑さんは「映画の中でも英語のセリフが半分くらいあってすごく難しかったので、そのへんも注目して見ていただけたらと思います」とコメント。石井監督は「普遍的で今日的なテーマを扱っているので、ハワイの方々にも楽しんでもらえると思います」と語った。映画は12月20日公開予定。
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