タレントのタモリさんが20日、2015年の元日に放送される番組「NHKスペシャル　戦後70年　ニッポンの肖像　プロローグ　私たちはどう生きてきたか」（NHK総合、午後9時）にゲスト出演することになり、東京・渋谷の同局で行われた会見に出席した。番組は15年4月からスタートする大型シリーズ「戦後70年　ニッポンの肖像」のプロローグとして放送され、タモリさんは「NHKに（1月）1日から出るなんて、以前から考えると考えられない。そのことに驚いている」とコメントした。

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　番組は、「戦後とはどんな時代だったのか」を全国規模で行った世論調査の結果も交えながら、60万時間の同局の映像アーカイブスの中からえりすぐった映像とともに、戦後70年を迎えるニッポンの歩みを振り返る内容。タモリさんのほか、俳優の堺雅人さん、脚本家の中園ミホさん、半藤一利さんもゲストとして出演し、同局では珍しいという「筋書きなしのぶっつけ本番」で収録された討論も放送される。

　会見にはゲストの4人のほか、三宅民夫、有働由美子の両アナウンサーも登場。有働さんは「タモリさんの素顔を初めて見たような気がします」と討論での様子を振り返ると、タモリさんは「今だから言えるけど、小学校3年の時からじいさんの晩酌に付き合わされ、食後はマージャンをやらないといけなかった。中学のときにマージャンと酒をキッパリやめました」と明かし、有働アナらを驚かせていた。

　一方、戦後の日本で影響を受けた人として「鉄腕アトム」を挙げた堺さんは、「鉄腕アトムは明るい科学の匂いとほろ苦い感じが戦後的」と語り、日本の過去の映像については「本当にガッツリと食べる姿や、いきいきと遊んでいる姿が印象的だった。芝居をするとき、もっといきいきしなきゃと思った」と刺激を受けている様子だった。「NHKスペシャル　戦後70年　ニッポンの肖像　プロローグ　私たちはどう生きてきたか」は、2015年1月1日午後9時～同10時13分放送。