ブロードウエーミュージカル「アニー」を基にした映画「ANNIE/アニー」(ウィル・グラック監督・製作・脚本)が24日から公開される。ミュージカルの舞台だった1933年から現代のニューヨークに舞台を移し、映画用に新しい曲も登場する。映画化されるのは1982年以来2度目。アニーを演じるのは「ハッシュパピー/バスタブ島の少女」(2012年)で米アカデミー賞主演女優賞に最年少でノミネートされたクワベンジャネ・ウォレスさん。
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ニューヨーク、マンハッタンに住むアニー(ウォレスさん)は10歳の元気な女の子。補助金目当てで身寄りのない女の子を育てる元歌手のミス・ハニガン(キャメロン・ディアスさん)の家に、4人の少女とともに暮らしている。アニーは、失踪した両親に再び会えるという希望を持ち続けていた。ある日、携帯電話のCEO、ウィル・スタックス(ジェイミー・フォックスさん)に出会ったアニー。スタックスは選挙での支持率を上げるために、アニーの境遇を利用して一緒に暮らし始めるが……という展開。
不況の時代、夢と希望を忘れない少女アニーの物語。街中を縦横無尽に駆け回る姿やニューヨーク上空をヘリで飛ぶシーンが見られるのは映画ならでは。ウォレスさんの弾けるような笑顔から元気がもらえる。現代版アニーの前に現れる大富豪スタックスは、超高層ビルに住んでいるモバイル会社の社長。演じるフォックスさんは「ドリームガールズ」(06年)の歌唱でも知られ、確かな歌声で魅了する。超クールだが温かみのないスタックス家のキッチンで、少しずつ2人が心を通わせるシーンに心がほっこりする。ミュージカル初挑戦のディアスさんが、これまでにないはすっぱな女性役で出演している。プロデューサーはウィル・スミスさんとジェイZさん。名曲の数々も現代的なアレンジが効いていて思い切り楽しめ、サウンドトラックが欲しくなる。TOHOシネマズ日本橋(東京都中央区)ほかで24日から公開。(キョーコ/フリーライター)
<プロフィル>
キョーコ=出版社・新聞社勤務後、映画紹介や人物インタビューを中心にライターとして活動中。趣味は散歩と街猫をなでること。「トゥモロー」を聴くと、数日間は歌が頭から離れません。大人も子どもも楽しめる「アニー」ですが、犬にもう少しインパクトを希望……。
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