舘ひろしさんと柴田恭兵さん演じる破天荒な刑事コンビの活躍を描いて人気を博した「あぶない刑事(デカ)」が、約10年ぶりの新作映画「さらば あぶない刑事 −long good‐bye−」(2016年公開)で、シリーズ30年の歴史に幕を閉じることが3日、明らかになった。
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舘さん演じる“タカ”こと鷹山敏樹と柴田さんふんする“ユージ”こと大下勇次のアクションに加え、2人の定年までのドラマも盛り込まれるといい、柴田さんは「『さらば』です。ファイナルです。これで本当に最後です」と断言し、舘さんは「おちゃめに軽やかに大興奮する最後のあぶない刑事をぜひご高覧ください」とメッセージを寄せている。
「あぶない刑事」は、横浜を舞台に、おちゃめで破天荒キャラのタカとユージの刑事コンビが次々と事件を解決していく人気刑事ドラマとして、日本テレビ系で1986年10月~87年9月に放送。88年10月~89年3月にはテレビドラマ「もっとあぶない刑事」(同)も放送された。劇場版は87年12月公開の第1弾「あぶない刑事」を皮切りに、これまで6作品が公開され、総観客動員数は600万人、総興行収入は82億円を突破している。
2016年公開の「さらば あぶない刑事」は、05年10月公開の「まだまだあぶない刑事」以来、約10年ぶり7作目の劇場版で、舘さんと柴田さんのほか、仲村トオルさんや浅野温子さんらおなじみのキャストが集結する。配給元の東映によると「同キャスト・同シリーズの刑事もの映画」としては世界最多本数になるという。
「さらば あぶない刑事」の制作に至った経緯について、セントラル・アーツの黒沢満社長は「12年6月に講談社から発売されたDVDマガジンシリーズが累計120万部のセールスを記録し、人気が衰えていないことを実感したこと」や「当時の対談取材で、舘さんも柴田さんもまだまだ元気でいたこと」の二つを挙げ「それならばもう1本『本当の最後』を作ろうと思った。オファーを出したのは昨年の秋で、舘さんも柴田さんも快諾してくれた」と明かしている。
同作は3月下旬にクランクインの予定で、ニューヒロインや“ラスボス”にふさわしい最後の敵、ファンが驚くような“隠し玉”となるキャラクターの登場もあるといい、詳細は今後、発表される。
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