薬屋のひとりごと
第1話 猫猫
3月2日(月)放送分
今期のアニメを語る上で「艦隊これくしょん−艦これ−」と「アイドルマスター シンデレラガールズ」を外すわけにはいかないでしょう。放送前からの人気、それに応えるアニメ自体の出来と見応えで放送中から話題性の高い2作となりました。しかし、ネットなどの反応を見ていると、逆にいうとそれらを超えるほど派手に盛り上がったタイトルが他になかった“少し味気ないクール”であったように感じる人もいるのかもしれません。
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果たして今期のアニメは不作だったのでしょうか。アニメ週100本視聴の私から見ると、実は注目されるような作品が無かったわけではなく、視聴スタイルやスタンスで人を選ぶ作品が多かっただけではないかと思うのです。
冒頭の2作を除いて全体的に見てみると、今期からの新アニメは視聴するのに集中力や時間を要する重厚な作品が多かったように感じました。
例えばアニメオリジナルキャラを増やして恋愛、道徳、信仰の面から善悪への問いを投げかけた「純潔のマリア」や、少女たちの“スキ”をユリ、人食いの熊、透明の嵐や断絶の壁など独特のメタファーを用いて描いた「ユリ熊嵐」、迫力ある戦闘シーンや第1シリーズからの意外な新展開で続編にも関わらず全く飽きを感じさせなかった「アルドノア・ゼロ」や「蒼穹のファフナーEXODUS」などがそうです。
これらの作品は哲学的なテーマや社会風刺、オリジナル作品なので一から世界観を理解しなければならないなどの理由でじっくり視聴し内容を反芻(はんすう)してこそ味わいのある作品……。噛(か)めば噛むほど味わい深くなる“いぶし銀”のような作品でした。
しかしその分、1話見逃したり少しでも理解できない部分があると視聴継続につながりにくくなってしまうという面も持っていたのです。アルドノアやファフナーに至っては、そもそも1期を見ているかいないかで視聴候補にすら挙げなかった人もいるかもしれません。
結果、忙しい中での“ながら見”を好む人やソーシャル視聴・実況を好む人にとってそれらの作品は敬遠されがちになり、冒頭の2作ほどの盛り上がりがあまり見られなかったように思います。
全作品を全話視聴している自分としては、それらの味わい深い作品たちが「面白いのに話題に上(のぼ)らない、周りに視聴している人が少ない」ことが多いのが不思議でしたが、好みや作品の良し悪しだけではなく多様化する“視聴スタイル”も視聴作品の選択に大きく関わるということを認識できたクールでした。
そう考えると、原作の人気があり、気負わず視聴できて、オンエアでの実況・ネット配信などコミニケーションの場に熱量があった艦これやデレマスがあれだけ盛り上がったのは納得の結果です。しかしすべての作品を最後まで視聴してみると、決して「不作」ではなく、むしろ重厚で見応えある作品が多かったと思います。
最後にそんな今期アニメの独断と偏見によるベスト3を紹介させていただきます。途中で切ってしまった、食わず嫌いしてしまった作品などありましたら、何かの機会があればぜひじっくり視聴してみてください。意外とはまる作品があるかもしれませんよ。
本家による本気のスピンオフということで、お約束ネタやギャグなども取り入れつつ、「正義とは」「悪とは」というシリアスなテーマを根幹に据えて初代を知らない世代も楽しめる作品として描かれていました。良い意味で初代とギャップのある格好いいOPとマッハ号の登場には大人世代もかなり燃えたはず。
OPの多幸感と本編のギャップ、シリアスが続く中でのギャグ回や、そこで登場したマユと原田君をあのシーンで使うなどの絶妙な緩急に、最後まで夢中にさせられた作品でした。キャラの表情の豊かさや、美術・照明の美しさなど視覚的にも引き込まれました。
かわいいキャラデザやポップな世界観という“萌え”だけでなく、女子高生xロックxバイクの旅xバトルものという“燃え”の要素も強く実は熱い作品です。地域ごとのゲストキャラも魅力的で特に京都編のライブシーンは最高でした。
こあらい・りょう=埼玉県生まれ、明治大学情報コミュニケーション学部卒。アニメ好きのオタクなタレント「オタレント」として活動し、ニコニコ生放送「岩崎夏海のハックルテレビ」やユーストリーム「あにみー」などに出演する傍ら、毎週約100本(再放送含む)のアニメを見て、全番組の感想をブログに掲載する活動を約2年前から継続。「埼玉県アニメの聖地化プロジェクト会議」のアドバイザーなども務めており、社会学の観点からアニメについて考察、研究している。
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