ちいかわ
第345話 試験の夢
5月22日(金)放送分
人気テレビアニメ「モノノ怪」の完全新作劇場版「劇場版モノノ怪」三部作の第三章「劇場版モノノ怪 第三章 蛇神」が5月29日に公開される。「劇場版モノノ怪」は、女たちの情念が渦巻く大奥を舞台に、薬売りが“モノノ怪”の正体を追うことになる。2024年7月公開の第一章「唐傘」、2025年3月公開の第二章「火鼠」を経て、第三章「蛇神」でついに完結を迎える。テレビアニメから「モノノ怪」を手がけてきた中村健治総監督に劇場版三部作、そして第三章「蛇神」に懸けた思いを聞いた。
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劇場版三部作は「合成の誤謬」をテーマとしている。合成の誤謬は、個人にとっての正解と集団全体の利益は必ずしも合致しない、という経済用語。第一章「唐傘」では、新人女中が個を捨てて集団に尽くす規律を課せられる姿が描かれ、第二章「火鼠」では、それぞれの家を背負う御中臈が権力争いに巻き込まれる様が描かれた。
「劇場版が三部作になったのは、舞台を大奥に揃えるということと、聞いてぱっと意味が分かるものではない合成の誤謬を体感していただきたいというか。第一章『唐傘』でなんとなくこういう感じだよと示して、第二章『火鼠』でははっきりと悪い人が登場して、体制側の都合を主張した。ただ、それは正しいものでもなく、割と個人的な都合になっていて、悪い集団側のロジックの代表のような感じだと思うんです。本当は集団側の意見は論理的で、感情ではなく思考であったり、ロジックであったりしないといけないのに、そこにかなり感情が入ってしまっておかしくなっていた。第二章では、老中の娘の大友ボタンが正しく全体を見る感覚を持っていて、『親父、いかがなものか』と否定する展開でした。そこが描けたのはすごくよかったなと思っています」
三部作は、第一章は新人女中、第二章は御中臈と御年寄とメインキャラクターの位が上がってきた。第三章は天子と天子の正室である御台所の幸子を中心に据え、大奥の誕生に関わる最大の秘密が明らかになる。150年前にさかのぼり、大奥を生み出した三代目天子の乳母・天局、彼女との因縁がある三代目御台所も登場する。
大奥という組織に関しては「内乱がたくさんあった中で、やっと天子のもと、一つの国になって、これ以上もう戦争は起こらないという時代になった時、それを維持するために大奥が必要になった。ただ、だんだんそれが当たり前になっていくと、『大奥ってなんであるの?』『必要なの?』とみんなが思うようになる。その中にいる個人の感情と大奥の都合はものすごくずれていく」と説明する。
「それはなぜかというと、そもそもの目線が違うから。国や大奥が安定するために御台所の幸子のお仕事があって、仕組みも全部飲み込んだ上でちゃんと御台所をやってくださいと周りは思っているんですけど、幸子自身は納得できない。幸子たちの個人の感情と、『大奥がなぜ必要なのか』という壮大なものがバチコーン!とぶつかる。結構上の位に行っても、“誤謬っちゃう”んだね、みたいな」
中村総監督は制作の中で、一つの答えがあるわけではない合成の誤謬というテーマの難しさに向き合い続けた。
「一人一人にそれぞれ都合がちゃんとあって、実はみんなバラバラなんだよと。こんな人たちが一つの理屈にきれいにはまるわけがない。でも、僕らの世の中も多分そうなんです。そうなると、『じゃあ、みんなで約束できるのはどこまでなの?』という話になる。ゆるくすると争いが起こってしまうので、どこのラインがいいんだ?と。それはみんなで探していくしかない。組織の構成員によっても変わっていくと思います。乱暴な人がたくさんいるならルールをガチガチにしなくてはいけないし、逆にみんながふわっと仲良くできるならゆるいルールでいいかもしれない。それは時代によって変わっていく。一人の乱暴者のためにルールを厳しくしなきゃいけなくなっているのが今の現代だと思います。だから、大奥はそういう縮図かなと考えています」
中村総監督が「合成の誤謬を体感してほしい」と語るように、「劇場版モノノ怪」は、脳と心を刺激する圧巻の映像美でファンを魅了してきた。第三章でも、膨大なカット数、和紙テクスチャーを活用した豪華絢爛な世界観、目にも留まらぬアクションは健在だ。鈴木清崇監督とタッグを組んだ第二章に続き、第三章では、越田知明監督との共同体制で制作した。
「越田監督はすごく柔軟なんですよね。あと、すごい努力家で諦めない人。アニメーションは、諦める人が少なければ少ないほど作品がよくなります。間に合っていてもみんなが諦めてたら、諦めたものが出来上がるんです。越田監督は精いっぱいやれる方です」
越田監督とタッグを組んだことにより、「モノノ怪」に新たな表現も加わった。
「鈴木監督と越田監督は、ちょっと似ているところがあって、割とベタな表現がすごく好きなんです。自分が変化球投手だとすると、二人は速球派。演出面でも、ベタな表現を提案してくれて、僕自身は『えーっ』と思いながらも、スタッフにはめっちゃウケている。そういうところが助かりました。分かりやすさは大事なので」
第三章では、津田健次郎さん演じる溝呂木北斗が手で片目を隠して前髪をぐしゃっと掴む仕草をするシーンが描かれるが、「あれは越田さんなので。『これ、やるべきです』と言われて、僕が『えーっ』と言ったら『いや、これは……』と。本人も『ベタが好きなんです』と時々叫んでいたので(笑)」という経緯があったそうだ。
第三章は「全てが山場」というほどに「全編に力を入れた」とも語る。
「最近のアニメーションの傾向かもしれないのですが、山谷の谷はあまりいらないみたいな。第三章は、山、山、山、山……となっている。ラクができる場所がないので、全編頑張りました。本編の尺も短ければ短いほどいいと思っているので、凝縮しています」
新たな「モノノ怪」として2024年に始まった「劇場版モノノ怪」。最終章がどのようなラストを迎えるのか、スクリーンで体感したい。(しろいぬ/MANTANWEB)
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