女優の鈴木京香さんが14日、主演映画「おかあさんの木」(磯村一路監督、6月6日公開)の舞台となった長野県上田市にある小学校を訪れ、映画の原作となった児童書の読み聞かせを行った。全校児童47人の小さな学校で、子供たち30人に読み聞かせを行った鈴木さんは「みなさんがキラキラした目で真剣に聴いてくださって楽しかったです。みなさんには映画を見てもらって、お友達と感想を話し合ってもらいたいです」と呼びかけた。
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映画は、日中戦争から始まる太平洋戦争のために7人の息子が次々に兵隊に取られ、そのたびに桐(きり)の木を植えて息子たちの無事を願う母親の姿を描く作品。育てた7人の息子たちを戦争に送り出す主人公・ミツ役を鈴木さんが演じたほか、ミツの夫の同僚の一人娘・サユリ役で志田未来さん、ミツの次男・二郎の役で三浦貴大さんらが出演している。
読み聞かせは、「70年前、家族と離れて一人戦場へ旅立った子供がいたこと、子供を断腸の思いで見送り、帰りを待ち続けたおかあさんがいたことを子供たちに知ってほしい」と願う鈴木さん自身が発案。14~21日に全国5カ所(長野、名古屋、大阪、鹿児島、広島)の小学校で、原作本と鈴木さんが選んだ民話の読み聞かせを行い、訪問の記念として、桐の苗木と原作本を学校に寄贈するほか、子供たちに折り鶴を折ってもらい、21日に訪れる広島で、鈴木さんが平和記念公園へ奉納するという。
時折、子供たちの目を見つめながら「おかあさんの木」と「ねずみのすもう」の読み聞かせを行った鈴木さん。子供たちから「どうしたら上手に読めますか?」と質問されると、「国語が大好きでいつも声を出して、カッコの中を登場人物の気持ちを考えながら読んでました。読むのが大好きなのと、声を出して読んでいたからだと思います」とにっこり。「本を読んで泣きそうになりました?」との質問には、「読んで泣きそうになりました。短いお話だったけど、感激と切ない気持ちになって泣いてしまいました。今でもひとりで時々読むんですが、泣きそうになります」と話していた。
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