第26回山本周五郎賞を受賞した小野不由美さんの小説「残穢(ざんえ)」が映画化されることになり、女優の竹内結子さんが主演することが20日、明らかになった。映画「予告犯」などで知られる中村義洋監督がメガホンをとり、竹内さんとは初共演となる橋本愛さんが出演する。竹内さんとは「チームバチスタの栄光」「ジェネラルルージュの凱旋」に続き8年ぶりの再タッグで、5作品目となる中村監督は、「脚本を、超絶怖がりの竹内結子さんが読み始めては挫折するというのを数週間繰り返したこと、そしてそんな結子さんと橋本愛ちゃんの美し過ぎる2ショットをモニターで見て、すでにこの映画の成功を確信しています」とコメントしている。
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映画は、累計発行部数1000万部の「十二国記」シリーズや、累計発行部数140万部の「屍鬼」などで知られる小野さんが、「一生で一度しか使えないアイデア」を用いて本格ホラーへ挑んだという長編小説が原作。人気OVA「ほんとにあった!呪いのビデオ」(2001年)、「絶対恐怖 Booth ブース」(2005年)の恐怖演出にルーツを持つ中村監督のファンだという小野さんの希望で、映画化が実現した。小野さんの原作としては初の実写映画となる。
ミステリー小説家である「私」(竹内さん)のもとに、女子大生の久保さん(橋本さん)という読者から「今住んでいる部屋で、奇妙な音がする」という手紙が届くことから物語はスタート。好奇心に誘われて調査を開始する2人は、過去にマンションに住んでいた人たちが、自殺や心中、殺人など、数々の事件を引き起こしていたことを知る。さらに調べを進めていくと、驚愕の真実が明らかになり、すべての事件をつなぐ“残された「穢(けが)れ」”の正体とは……というストーリーが展開する。
中村監督は、「昔は直球で怖がらせるということに照れがあったのかもしれません。でも、とても背後を気にせずには読めない小野さんの原作を受けて、今回は真っ向勝負、全力でお客さんを怖がらせようと思いました」とコメント。小野さんは、「『映画化したいですね』と編集さんに言われたとき、『中村監督ならねー』と夢物語で応じたら、なんと実現してしまいました。それもうれしいけど、中村監督が久々にホラーに戻ってこられたのがさらにうれしい。幸せです」と喜びのコメントをしている。
映画「残穢(ざんえ)-住んではいけない部屋-」は、2016年1月30日公開予定。
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