新宿アニソンスコープ:「ラブライブ!」がぶっちぎりで“V3” ハニワ、「血界戦線」サントラが続く

劇場版アニメ「ラブライブ! The School Idol Movie」の挿入歌で、「μ’s」のシングル「僕たちはひとつの光/Future style」のジャケット
1 / 1
劇場版アニメ「ラブライブ! The School Idol Movie」の挿入歌で、「μ’s」のシングル「僕たちはひとつの光/Future style」のジャケット

 タワーレコード新宿店のアニメ担当バイヤー・樋口翔さんが、アニソンの売れ筋や販売現場の生の声をお伝えする「新宿アニソンスコープ」。洋楽の聖地として知られるタワレコの中で、アニソンが充実し、巨大なPOPの展示やインストアライブを開くなど業界注目の新宿店の13~19日の1位は、劇場版アニメ「ラブライブ! The School Idol Movie」の挿入歌で、劇中アイドルグループ「μ’s(ミューズ)」のシングル「僕たちはひとつの光/Future style」でした。

あなたにオススメ

 ◇先週の結果

 「僕たちはひとつの光/Future style」は、μ’sの3週連続シングルリリースの第3弾で、第1弾「Angelic Angel/Hello,星を数えて」、第2弾「SUNNY DAY SONG/?←HEARTBEAT」に続いての1位。初動の売り上げは今作がもっとも良く、文字通り“ぶっちぎり”での“V3”達成となりました。「僕たちはひとつの光」は劇場版のフィナーレを飾る曲で、μ’s自身のことを歌っている曲でもある。ファンのμ’sへの思い入れの強さが、そのまま数字に表れたような気がします。前作、前々作も順調に売れ続けていることを考えると、今回の劇場版の公開によって、新たなファンも獲得できているようです。

 2位には、主に動画配信サイト「ニコニコ動画」(ニコ動)で活動しているクリエーターユニット「HoneyWorks」(通称・ハニワ)のアルバム「好きになるその瞬間を。」が入りました。ハニワは、ニコ動というフィールドの中で切磋琢磨(せっさたくま)してきたメンバーによるユニットということもあり、楽曲のクオリティーも高いですし、ファン目線というものを忘れていない。購買層の多くは中高生の女子ですが、彼女たちを動画視聴に止まらせず、しっかりと作品(CD)の購入まで導けている成功例の一つと言えますね。

 3位の「「TVアニメ『血界戦線』オリジナル・サウンドトラック」は、「坂道のアポロン」以来となる、非常に優れた「ジャズ・アニメサントラ」と呼べる作品。今回のトップ3入りは、アニメを構成するいち要素として、音楽をファンにちゃんと届けられた結果ですね。アニメの舞台がジャズの本場・ニューヨークというのも決して無関係ではないと思いますし、架空の世界にハマるジャズというものがたっぷりと楽しめます。2枚組みでディスク1はインスト、ディスク2はボーカル曲がぎっしりと詰まっていて、個人的にはディスク2がオススメ。まだまだ売り上げは伸びると思います。

 ◇今週の動向

 人気ソーシャルゲーム「THE IDOLM@STER SideM」キャラクターソングシリーズの第3弾「THE IDOLM@STER SideM ST@RTING LINE 03 Beit」と第4弾「THE IDOLM@STER SideM ST@RTING LINE 04 High×Joker」が上位争いを繰り広げるでしょう。水樹奈々さんのニューシングルで、テレビアニメ「戦姫絶唱シンフォギアGX」のオープニングテーマを収録した「Exterminate」を対抗馬に挙げておきます。

 ◇タワーレコード新宿店アニソンコーナーランキング

1位 「僕たちはひとつの光/Future style」 μ’s シングル

2位 「好きになるその瞬間を。」 HoneyWorks アルバム

3位 「TVアニメ『血界戦線』オリジナル・サウンドトラック」 岩崎太整 アルバム

4位 「vivid brilliant door!」 スフィア シングル

5位 「『DEEMO』SONG COLLECTION」 Various Artists アルバム

6位 「SUNNY DAY SONG/?←HEARTBEAT」 μ’s シングル

7位 「Angelic Angel/Hello,星を数えて」 μ’s シングル

8位 「REWARD OF BELIEF」 傭兵アーサー(阿部敦) シングル

9位 「STEAL MY BELIEVE」 盗賊アーサー(佐倉綾音) シングル

10位 「Doors」 小野大輔 アルバム

※左から順に、タイトル、アーティスト

 ◇プロフィル

 樋口翔 タワーレコード新宿店7階(邦楽・販売促進)アニメ担当バイヤー。2014年に町田店から異動。「今回のチャートで惜しくもトップ3入りは逃しましたが、人気の音楽ゲームアプリ『DEEMO』のサントラ盤が非常に好評でした。今後も注目タイトルが続くゲーム音楽も、当店では積極的にバックアップしていければと思います。夏はゲーム音楽が熱い!」

アニメ 最新記事

MAiDiGiTV 動画