女優の井上真央さんが、2016年夏に3DCG劇場版アニメ化する児童文学の名作「ルドルフとイッパイアッテナ」のノラ猫のルドルフ役の声優に決定したことが31日、明らかになった。井上さんは「子供たちはもちろん、大人も楽しめる作品なので、私も精いっぱい頑張ります」と意気込んでいる。また、同じくノラ猫のイッパイアッテナ役を声優初挑戦となる俳優の鈴木亮平さんが務める。2人は映画「シュアリー・サムディ」(2010年)以来6年ぶりの共演となる。
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「ルドルフとイッパイアッテナ」は、斉藤洋(さいとう・ひろし)さんの原作で、1987年に最初の作品が発行され、その後28年にわたってロングセラーを誇る「日本一有名なノラ猫」シリーズ(講談社)で、児童文学の名作として長く親しまれている。ひょんなことから飼い主の元を離れ、思いがけず東京にやって来てしまった黒猫・ルドルフが、街を牛耳るボス猫・イッパイアッテナと出会い、ノラ猫として共に生き、成長する姿を描いた友情と冒険の物語。
NHK大河ドラマ「花燃ゆ」に主演後の初仕事となる井上さんは、作品について「ルドルフと同じように、私も新たな世界を冒険してみようと思います。猫の視点から描かれる友情はとても可愛らしく、また一歩、踏み出す勇気をもらえそうです」とコメントしている。
また、鈴木さんは「一見、乱暴者に見えて、実は思慮深く心優しいイッパイアッテナ。そんな彼を演じさせていただくことになり、今とても興奮しています」と語り、声優初挑戦について「声優は初めての挑戦になりますが、原作のイメージを大切にしつつ、イッパイアッテナが鈴木亮平でよかったと言っていただけるよう体当たりで挑みたいと思います」と意気込んでいる。
映画は、「ポケットモンスター」シリーズの湯山邦彦監督と、海外に活動拠点を置く榊原幹典監督がメガホンをとり、脚本は「妖怪ウォッチ」シリーズ構成などを担当する加藤陽一さん、制作は「ポケモン」「妖怪ウォッチ」などの制作プロダクション「OLM」「OLM Digital」「Sprite Animation Studios」が手掛ける。
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