フレンチ・キス：涙の解散ライブで5年の活動に終止符　柏木由紀は「後悔ない」

　アイドルグループ「AKB48」の柏木由紀さん、高城亜樹さん、8月にグループを卒業した倉持明日香さんからなる3人組ユニット「フレンチ・キス」が5日、さいたまスーパーアリーナ（さいたま市中央区）で解散ライブ「French Kiss Live　～LAST KISS～」を開催した。会場に詰めかけた約1万人のファンを前に、2010年9月からの約5年間に及ぶ歴史にピリオドを打った。

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　ライブ終盤、高城さん、倉持さんが涙を見せる中、柏木さんは「私たちも寂しい気持ちもあるし、やめたくないなっという気持ちもあるんですが、5年間と今日のライブを振り返ってみて、後悔はないかなと思いました。5年間でフレンチ・キスにかけてくださった声援を、忘れずにここからまた新たな旅立ちができそうな気がします」と前向きに語り、「これからもフレンチ・キスというユニットを愛し続けてくれたらうれしいなと思います。皆さん、本当にありがとうございました！」とファンへの感謝を語った。

　「フレンチ・キス」は10年9月8日にシングル「ずっと 前から」でデビュー。これまでに6枚のシングルと1枚のアルバムをリリースしており、14年10月にはZEPP TOKYO（東京都江東区）でプレミアム・ライブも開催したが、個人の活動が増えたことや倉持さんの卒業などを理由に解散する。

　この日の解散ライブでは、白ベースのきらきら光るスカートやドレス風の衣装などに身を包み、デビュー曲の「ずっと 前から」や「ロマンス・プライバシー」「思い出せない花」など過去のシングル6曲を含めた全18曲を熱唱。最後の曲「サヨナラをあと何回…」の歌唱前には3人がそれぞれの思いを語った。

　高城さんは「解散って実感わかないんですよ。こうして楽しい時間を過ごさせてもらってるし……。でも、この解散は寂しい解散じゃないと思っています。それぞれの道を進むための解散だと思っているので、フレンチ・キスがあったことは一生忘れません。みなさんもフレンチ・キスが解散しても、心の1ページに、フレンチ・キスというグループがあったこと、3人がいたことを胸に書き留めてくれればなって思います。本当に5年間幸せでした」と泣きながら語った。

　今後はスポーツキャスター・女優として活動していく倉持さんは「フレンチ・キスで5年間活動してきて、語り尽くせないくらいたくさんの時間を3人、そしてファンのみなさんと同じ時間を過ごしてきて、1歩1歩ここまで進んできたなあと……」と声を詰まらせ、「こうしてまたステージに立って、歌って、踊って、可愛いアイドルの衣装を着られることが、ファンの皆さんのおかげで、またこのステージに帰ってくることができました。本当に感謝の気持ちでいっぱいです」と号泣。会場からは「明日香」コールが巻き起こった。最後は3人で手をつなぎ、マイクなしで「ありがとうございました！」とファンへの感謝を伝えていた。