話題のマンガの魅力を担当編集が語る「マンガ質問状」。今回は、長野を舞台に、2人の警察官の地道な活動を面白く描いたからけみさんの「けいさつのおにーさん」です。芳文社「まんがタイム」編集部の盛田詩織さんに作品の魅力を聞きました。
ウナギノボリ
10年前の朝ドラ「花子とアン」 当時の吉高由里子インタビュー
--この作品の魅力は?
熱血漢でエネルギッシュな穂苅巡査と冷静沈着なナイスミドル手塚巡査部長の凸凹(?)コンビが街の平和を守るために大活躍します! と言っても刑事モノ定番のドンパチなどは一切ありません。
実際に作家のからけみ先生が取材をされた情報をもとに警察官の方の普段の地道なお仕事ぶりがよくわかるようになっています。派手さはありませんが、ほのぼのとした人情味があふれ、温かい気持ちにさせてくれる今までになかった新しい形の警察官4コマです。穂苅くんと手塚さんの息の合ったバディーぶりも必見ですよ!
--作品が生まれたきっかけは?
穂苅くん&手塚さんは元々、長野中央警察署さんが、広報活動の一環として、長野出身のマンガ家からけみ先生に依頼して考案した署の公式キャラクターだったんです。
私がそれを知ったのは2年ほど前になるのですが、ネットで大きく話題になっていて……。私自身も長野市出身でしたので、その後帰省した際に、穂苅くんが大きく描かれてるラッピングバスを目撃し、ネット上だけでなく、地元でもすごく愛されて大切にされているキャラクターなんだなあ……と興味を持ったのが最初でした。
それから長野県警さんのHPで紹介されている2人のお仕事ぶりをチェックさせていただくようになり、私自身がこの2人の大ファンになってしまったことがきっかけです。もっと2人のお仕事ぶりを読みたい!あわよくばプライベートの様子だって知りたい! そう強く思い、からけみ先生に執筆のご依頼メールを送ったんです。
--編集者から見たナイショのエピソード を教えてください。
大変だった……と言うまでではないのですが……。最初、このお話を立ち上げる際は、何せ、この2人は警察署の公式キャラクターですし、このまま、まんがタイムジャンボの誌面でマンガとして連載するのは難しいかもしれないな、とは思っていたんです。
けれども、からけみ先生と一緒に長野中央警察署さんに出向いてお話をさせていただいて、最終的に企画にご理解、ご賛同いただけたときはホッとしました。現在も取材など快くご協力いただいており、本当にありがたく、中央署さんには心から感謝をしています。
それから、よく「2人のモデルはいるんですか?」との質問をいただきますが、手塚さんに似ている方がいらっしゃるとは聞いています。穂苅くんは若い男性警察官の方全員がモデルだと、からけみ先生はおっしゃっていますよ。
--今後の展開は?
基本的に今後もほのぼのとした2人のお仕事ぶりや日常が描かれると思いますが、手塚さんの過去や小さいころの穂苅くんを助けたのは誰?とか……、読者さんが気になっているところ(私も気になってます)は、徐々に明らかになっていくかもしれませんね。楽しみにしていてください。
--読者へ一言お願いします。
いつも「けいさつのおにーさん」の応援、ありがとうございます。皆様に心より感謝申し上げます。ド派手なカーチェイスやアクションなどは一切登場しない今作ですが、そこには街と市民の平和を守るため日夜お仕事に励む確固たる正義が間違いなくあります。
穂苅くん&手塚さんの姿にほっこり、時々胸をアツくしながら、今後とも2人の活躍を見守っていただけますとうれしいです。長野発のヒーローが全国の皆さまの平和を守ってみせますよ!
芳文社 まんがタイム編集部 盛田詩織
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