マツコロイド:NHKドラマで“役者”デビュー

「富士ファミリー」に出演するマツコロイド=NHK提供
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「富士ファミリー」に出演するマツコロイド=NHK提供

 タレントのマツコ・デラックスさんをモデルにした等身大アンドロイド「マツコロイド」が、2016年1月2日にNHK総合で放送されるドラマ「富士ファミリー」に出演することが分かった。マツコロイドが“役者”としてドラマに出演するのは初めて。迷子になっているところを、片桐はいりさんが演じる笑子バアサン、吉岡秀隆さんが演じる日出男に助けられ、人生について語り合うという。

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 マツコロイドは、電通と電通テックのデジタル技術を駆使したノンヒューマン・タレント開発事業「デジタレ」の第1弾として開発された。アンドロイド研究で知られる大阪大の石黒浩教授が監修し、マツコさんの全身を型取りして制作され、表情やしぐさ、クセなども再現できる。

 ドラマの監督を務める吉田照幸さんは、マツコロイドの出演について「台本を読んで演出するのに一番びびった部分です。前触れなく佳境で出てくる異物。異物のくせに最も深遠なことをいうキャラクター。バラエティーなら違和感を楽しめますが、ドラマでは物語の世界そのものを壊しかねない。これはやばいと、普段芝居を固めない私が、マツコロイドはみっちりリハーサルを行いました。ロボットを前に演出するなんて! 昔、NHK会長を演出した以上の経験でした」と話している。

 「富士ファミリー」は、富士のふもとにあるコンビニとは名ばかりの時代遅れの店「富士ファミリー」の美人三姉妹と、彼女たちをとりまく少し変わった家族の物語を描く。薬師丸ひろ子さんがしっかり者の長女・鷹子、小泉今日子さんが奔放な次女・ナスミを演じる。「野ブタ。をプロデュース」「Q10」などを手がけた脚本家ユニット「木皿泉」が脚本を担当。ドラマはNHK総合で16年1月2日午後9時から放送。

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