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4月20日(月)放送分
高石あかりさんがヒロインを務めるNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「ばけばけ」(総合、月~土曜午前8時ほか)。第115回(3月13日放送)のラストでは、病を患っていた錦織(吉沢亮さん)が天国へ旅立った。吉沢さんの演技の魅力や役作りについて、本作で制作統括を務める橋爪國臣チーフプロデューサー(CP)に話を聞いた。
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同回では、何も書けなくなったヘブン(トミー・バストウさん)に、錦織は「作家としてのあなたは死んだも同然」などと厳しい言葉をぶつける。錦織の言葉に突き動かされたヘブンは机に向かい、一心不乱にペンを走らせる。トキ(高石さん)が障子越しにその様子を伺っていると、そこに錦織がやって来て「これで書けるといいが……。たき付けたんだ。リテラリーアシスタントとしての最後の仕事だ。あの人は本当に世話が焼ける」とつぶやいた。
その後、錦織のもとにヘブンの著書「東の国から」が届く。ページをめくると、英文で「出雲時代の懐かしい思い出に。錦織友一へ」と記されており、錦織はうれしそうにほほ笑む。ラストは蛇と蛙(阿佐ヶ谷姉妹)のナレーションで、数カ月後に錦織が亡くなったことが伝えられた。
病に侵された錦織を演じるため、吉沢さんは自身から申し出て、1カ月で約13キロ減量。橋爪さんは「吉沢さんからは減量のために最低1カ月は撮影期間を空けてほしいという条件をいただいていました。松江編でも錦織の病気は進行しているので少しずつ細くなっていて、撮影がなかったその1カ月の間に一気に減量しているんです」と説明した。
「トレーナーを付けて安全の範囲内で落としているとはいえ、撮影で久々に会ったら『本当にこの人死んでしまうんじゃないか』と思えるほどの変貌ぶりでした。声もかすれて、『本当につらい』と言いながら撮影をしていましたが、痩せた目の奥の輝きは増していて、精神はより研ぎ澄まされている。鬼気迫るものを感じました」
徐々に弱っていく錦織を見事に演じきった吉沢さん。撮影を振り返り、橋爪さんは「錦織の最期に向けての演技プランはこう、などと説明する必要は一切ありませんでした。吉沢さんは、脚本からちゃんと読み取って、錦織の心情をていねいに表現してくれました」と、その表現力をたたえる。
「吉沢さんにはキャスティングの際に、病気になる役だとお話をしていました。最初から第23週がゴール地点ということは理解されていて、そこに向かって、ずっとお芝居を重ねてくれていました。今振り返ってみると、初登場の時から、吉沢さんが演じる錦織の行動原理は一貫していました。ずっと役作りをしながら、錦織という役をしっかりと作り上げてくれていたんだと思います」
吉沢さんのクランクアップは、第115回冒頭の橋の上でヘブンと対峙(たいじ)するシーンだった。橋爪さんは「とても気合が入った素晴らしい演技をされていて、スタッフも見入っていました。一番気持ちが乗るシーンで終われて、すごくいいラストになったと思います」と振り返る。
「撮影が終わった後は、『減量の後だから体に優しいものを食べて』と用意したカニ雑炊を食べてもらいました。私からは感謝の思いをお伝えして、『次はミュージカルですね』『(『ばけばけ』で)英語のせりふに挑戦して激痩せして、次は踊りなんてすごいですね』なんてたわいもない話をしながら、笑顔で送り出しました」
錦織というキャラクターを時に愛らしく、時に鬼気迫る迫力で体現した吉沢さん。ドラマからは“退場”となったが、錦織の思いは親友であるヘブンの中で生き続けるに違いない。放送終了まで残り2週間、物語の結末を最後まで見守りたい。




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