家族はつらいよ:山田洋次の新作喜劇、原案は蒼井優? 「先生と呼んで」

映画「家族はつらいよ」の完成報告会見に出席した蒼井優さん
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映画「家族はつらいよ」の完成報告会見に出席した蒼井優さん

 女優の蒼井優さんが19日、東京都内で行われた映画「家族はつらいよ」(山田洋次監督)の完成報告会見に出席。同映画は熟年離婚騒動をめぐる家族を描いた喜劇で、山田監督の「東京家族」(2013年)にも出演していた蒼井さんは「(東京家族の)撮影の合間に冗談で『崩壊家族』とか名前を付けて勝手に別の話を妄想していたのが、本当に映画になった」と告白。山田監督も蒼井さんの知り合いのエピソードが作品のきっかけになったことを明かし「だから本当は原案を蒼井優にしなければいけないんじゃないか」と冗談めかして語った。

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 山田監督は「彼女の知り合いにそういう人がいた。誕生日にお祝いやろうかと言ったら奥さんは『離婚届にはんこちょうだい』と言って。びっくりしてそんなことってあるんだと思ったけど、『待てよ、そこから始まる映画ができるんじゃないか』と」と明かした。

 会見には橋爪功さん、吉行和子さん、西村雅彦さん、中嶋朋子さん、林家正蔵さん、妻夫木聡さんも出席。楽屋でのエピソードとして、橋爪さんは「さっき(楽屋で)監督が『蒼井優・原案と使わないといけない』って言ったら、彼女が『これから私のこと先生と呼んで』って(言って)。開いた口がふさがらなかったんですが、これからは先生と呼ぶようにします(笑い)」と話すと、蒼井さんは「私というより、私の友人の話でそれを私が伝えただけ」と苦笑い。山田監督から「でも、そういう話を興味を持ってあなたが聞いて覚えていたわけだから」と言われると、「じゃあ、先生で……」と語って、笑いを誘った。 

 「家族はつらいよ」は、「男はつらいよ」シリーズ終了以来、約21年ぶりに山田監督が製作した本格的な喜劇作品。結婚50年を迎えようとする熟年夫婦に起きた“離婚騒動”に子供たちが大慌てとなり、何とか解決策を見つけようとするが、それぞれの不満が噴出しはじめて……という物語で、橋爪さんと吉行さんが離婚危機にひんする熟年夫婦を演じ、長男夫婦を西村さんと夏川結衣さん、長女夫婦を中嶋さんと正蔵さん、次男とその恋人を妻夫木さんと蒼井さんが演じる。3月12日公開。 

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