西島秀俊:主演映画携え14年ぶりベルリンへ 1650人の喝采に「とても幸せ」

「第66回ベルリン国際映画祭」に登場した(左から)西島秀俊さん、竹内結子さん、香川照之さん
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「第66回ベルリン国際映画祭」に登場した(左から)西島秀俊さん、竹内結子さん、香川照之さん

 俳優の西島秀俊さんがこのほど、ドイツ・ベルリンで開催中の「第66回ベルリン国際映画祭」で行われた主演映画「クリーピー 偽りの隣人」(黒沢清監督、6月18日公開)のワールドプレミアに、共演の香川照之さん、竹内結子さん、黒沢監督と出席した。2002年以来、14年ぶりにベルリンを訪れた西島さんは、公式上映後の舞台あいさつにも登壇。1650人の観客から大きな拍手とスタンディングオベーションで迎えられると「これほどの盛り上がりはこれまでにないほど。とても幸せな上映でした」と笑顔を見せた。

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 映画は、第15回日本ミステリー文学大賞で新人賞を受賞した前川裕さんの小説が原作。元刑事で犯罪心理学者の高倉(西島さん)が元同僚から依頼された一家失踪事件の分析に挑みつつ、自身も“奇妙な隣人”によって別の謎に巻き込まれていく……というストーリー。竹内さんが高倉の妻・康子、香川さんが高倉家の隣に住む謎の主人・西野を演じ、川口春奈さん、東出昌大さんも出演する。

 西島さんらはレッドカーペットを歩いたほか、記者会見も行った。西島さんは「ベルリン映画祭に呼んでいただいたことを、そしてこんなに素晴らしい劇場で、たくさんの皆さんに見ていただいたことを非常に光栄に思っています」と話し、「とても大きな劇場で、入った瞬間に驚きました。観客の皆さんと一緒に映画を見て、とても楽しんで見てくれていると感じた。盛り上がりと反応の良さは、これまで感じたことがないほどで、とても幸せな上映でした」と振り返った。

 一方、7年ぶりに同映画祭に参加した香川さんは「黒沢監督のような本当に素晴らしい監督とともにベルリンの地に立てたことに本当に感謝します。黒沢監督ありがとう。そして最後まで見てくださって本当にありがとうございます」とコメント。初参加の竹内さんは「ああ、これが映画祭ってやつかってお客様の反応を見ながら感じました。こうやって反応してくださる方がいて、こうやって映画が完成するんだなって、この作品に出演できてすごく幸せです。とても素晴らしい体験をありがとうございました」と感謝の言葉を述べた。

 また黒沢監督は「世界で初めての上映で、大きな劇場だったので、不安もあったが、満席の客席と、上映中のお客さんの反応がとてもうれしかったです」と喜び、「映画の中ではかなり変な人ばかり出てくるのですが、ここに並んでいる3人の俳優は、普段はみんな紳士的で優しい人たちだということをこの場を借りて言っておきたいと思います」とちゃめっけたっぷりに語り、会場を沸かせていた。

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