真田丸:北条滅亡で高嶋政伸がさらなる“怪演” 不可解な行動に…

「真田丸」で北条氏政を演じる高嶋政伸さん=NHK提供
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「真田丸」で北条氏政を演じる高嶋政伸さん=NHK提供

 俳優の堺雅人さんが主演を務めるNHK大河ドラマ「真田丸」の19日放送の第24回「滅亡」で、大国・北条の滅亡が描かれる。北条といえば、氏政を演じる俳優の高嶋政伸さんの“怪演”が話題になっている。気味の悪い表情で飯を食べながら登場する姿が印象的だったが、12日放送の第23回「攻略」では氏政が蹴鞠(けまり)に興じたり、顔を白塗りにするなど次第に不可解な行動を見せ始めるなど、さらなる“怪演”を見せた。高嶋さんが考える“怪演”とは……。

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 ◇“汁かけ飯”でじわりじわり攻める

 「真田丸」は、堺さんが真田幸村の名でも知られている戦国時代の人気武将・真田信繁を演じ、戦国時代に信州の小さな領主のもとに生まれた信繁が、家族とともに知恵と勇気と努力で乱世を生き抜く姿を描いている。三谷幸喜さんが2004年放送の「新選組!」以来、12年ぶりに大河ドラマの脚本を手がけている。高嶋さんが演じる氏政は、関東最大の戦国大名。長男・氏直(細田善彦さん)に家督を譲ってからも発言権を持ち、関東の覇権を懸けて真田家と激戦を繰り広げる。

 高嶋さんが演じる氏政の“怪演”でまず話題になったのが“汁かけ飯”を食べながら登場した場面だ。黙々と飯に少しずつ汁をかける場面が、不気味な氏政のキャラクターを印象づけた。高嶋さんは、氏政役の演技について「薄気味悪さがあり、狡猾(こうかつ)で蛇のようにじわりじわり攻める」と説明。飯に少しずつ汁をかける場面は“じわりじわり攻める”氏政らしさが出ている。

 ◇“怪演”は「丁寧にやっているところがあっての変化球」

 第23回「攻略」では、秀吉(小日向文世さん)が北条征伐に乗り出し、20万を超える大軍で、北条を攻めた。ピンチとなった氏政は秀吉を恐れていることを家臣に悟られないようにするために、蹴鞠に興じたり、顔に白く化粧をするなど次第に不可解な行動を見せ始め、高嶋さんはさらなる“怪演”を見せた。

 高嶋さんの“怪演”はドラマ「DOCTORS~最強の名医~」(テレビ朝日系)や映画「暗殺教室」などでも話題となった。高嶋さんは毎回話題の“怪演”について「丁寧にやっているところがあっての変化球だと思う。基本がしっかりしていないとレベルが下がる。古典の戯曲を一人で声を出して読んでみたり、基本的なことをやっている。それがないと、変化球を支えるところがなくなってしまい、中途半端になってしまう。そういうふうにはしたくない」と語る。

 第24回「滅亡」の予告では、秀吉に抵抗し続け、身動きが取れなくなってしまった氏政の最期が描かれる。映像では、化粧でさらに白くなった氏政が登場したが、最後の“汁かけ飯”が見られるかなど、その行動が注目される。

 「真田丸」はNHK総合で毎週日曜午後8時ほかで放送。

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