TBS社長:不適切演出に「ねつ造ではない」 

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 TBSの武田信二社長は6日、定例社長会見で、6月19日に放送されたバラエティー番組「珍種目No.1は誰だ!?ピラミッド・ダービー」で、出演者から自身の姿をCGで消されたなどと指摘された問題について、「行き過ぎた編集と認識している。ねつ造ではない」との見解を示した。

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 映像を見て双子が入れ替わったかどうかを当てるクイズ「双子見極めダービー」のコーナーに出演した顔相鑑定士・池袋絵意知さんが、クイズの4回戦まで残っていたにもかかわらず、3回戦で脱落したことにされ、4回戦では自らの姿が「CGで消されていた」などと指摘していた問題で、同局は5日に番組サイトと公式ツイッターで謝罪コメントを発表していた。

 今回の不適切な演出について、伊佐野英樹編成局長は「大きくは作業工程に問題があった。分業でロケ、チェックと、4段階作業があって、収録したものを順番を入れ替えて、それが(次の作業工程に)連絡されていなかった。そこから面白くしようと上塗りされてしまった。トータルできちんとチェックする人間がいなかった。そこは今後は徹底したい」と経緯を明かした。

 「行き過ぎた編集」と認識する理由について、武田社長は「あたかも途中で脱落したかのようになってしまったが、(コーナーの結果として)事実関係は変えてない」と説明。「ここまでやって何か得られるのか?」と追及されると、「ここら辺の感覚はみんなもってもらいたい。おっしゃる通り。他でもやっていると思われるのはマイナス。演出とは何なのか、真摯に受け止めて、きっちりとやっていってもらいたい」と語った。

 また、謝罪文が放送から2週間以上たった5日に掲載されたことについて、伊佐野編成局長は「池袋さんとプロデューサーで話をさせていただいて、了承をいただいて、昨日の掲載となった。その時間は必要だった」と説明。番組プロデューサーからスタッフに(面白くなるように)プレッシャーはあったか?との質問には「多くの人に見てもらうために、ともに知恵をしぼることはあるが、一方的にプレッシャーをかけることはない」と否定した。問題の検証は、関係者への聞き取りの中で進めていくといい、現段階で処分などは決まっていないという。

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