「実は、落語を聞いたことがない」、あるいは「落語家って笑点に出てる人ぐらいしか知らない」という人は、おそらく大勢いるだろう。最近、若手落語家にはまった人にも、そして落語好きにも見てもらいたい、いや、ぜひ録画してほしい番組がある。23日深夜にBS-TBSで放送される「落語研究会」だ。出演は柳家喜多八さん。放送で見られるのはこれが最後かもしれない。というのも、喜多八さんは、今年5月17日に66歳で亡くなったからだ。
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落語好きの方でないと喜多八さんの名は知らないかもしれない。でも、喜多八さんは多くの人を落語の世界に引きつけた。7月11日にあった「お別れの会」には、予想をはるかに超える600人以上が足を運び、会場は身動きがとれないほど混雑していた。落語家の弔いはしんみりしてはいけない。参列者も喜多八さんに怒られないよう、努めて陽気に師匠をしのんだ。
喜多八さんは、元気にさっそうと高座に上がることはない。「やる気がないわけじゃないんです。虚弱体質なんです」……この一言で客の心をつかむ。学習院大出身なので「柳の宮喜多八殿下と呼ばれてまして……」と。
昨年暮れに出演したテレビ(BS11)で、喜多八さんは入門時、「オレも暗いけど、うちの師匠(人間国宝の柳家小三治さん)の暗いところが好きだったんだよね」と話していた。喜多八さんは、その「暗さ」を自分のウリにした。
「二ツ目の頃、師匠にそっくりだといわれて、小三治離れしたかった。でも、離れようとすると、なおさら似ちゃう。(先代林家)三平師匠が間違えたこともあった」という。
独自のマクラ、そして噺(はなし)へと入っていくスタイルを喜多八さんは確立した。「寄席というのは今や数少ない大人の遊び場なんですよ」と、寄席をたたえる粋なマクラもカッコよかった。本当に暗いわけではない。高貴で虚弱体質と見せて、初めての人でも落語好きの人でも、いつの間にか落語の世界へと誘導して、きちんと締めてくれる。客は毎回、だまされてしまうのが心地いいのだ。
晩年は病との闘いを続けながら、5月7日、名古屋の毎日落語会で「鰻の幇間(うなぎのたいこ)」「たけのこ」の2席を演じ、9日、東京・上野の鈴本演芸場での「ぞめき」が最後の高座に。亡くなる直前まで寄席を大事にした師匠だった。
東京近辺の落語会情報を網羅している月刊の演芸情報誌「東京かわら版」は、7月号で異例の喜多八特集号を組んだ。いかに同業の落語家から愛されたかが伝わってくる。喜多八さんの本やCD、DVDも残されている。もし、喜多八さんの落語を見て興味を持ったら、ぜひ手にとってほしい。そうすることで、喜多八さんはこれからも生き続ける……。
番組は23日深夜(24日午前)3時~5時にBS-TBSで放送。喜多八さんは「らくだ」「盃(さかずき)の殿様」「明烏(あけがらす)」の3席を演じている。京須偕充(きょうす・ともみつ)さんの分かりやすい解説もお楽しみに。(油井雅和/毎日新聞)
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