俳優の浅野忠信さんが26日、アジア・太平洋の映画産業に最も貢献した映画人に贈られる「APNアワード」を受賞し、東京都内で開催中のアジア最大級の映画祭「第29回東京国際映画祭(TIFF)」で行われた授賞式に登場した。国内外のプロデューサー約50人が出席する中、浅野さんは「役を振ってもらえれば何でも覚えます!」「モンゴルに行って、台本2冊分モンゴル語を覚えたことがある」とアピールしたものの、その後の会見では「日本でやりたい」と本音を明かした。
あなたにオススメ
“あの頃”のジャンプ:実写ドラマ化も話題「ウイングマン」 1983年を振り返る
浅野さんは「こんなにたくさんのプロデューサーに集まっていただいて、こんな素晴らしい賞をいただいた」と受賞を喜び、「これで、たくさんの人が僕と一緒に映画を撮ってくれるということが決まったようなものです!」とちゃめっ気たっぷりにコメント。
授賞式後の会見でも「こんな機会はないので、新しいチャンスにつながる。ワクワクしています」と話したが、「興味を持っている国は?」と聞かれると、浅野さんは「僕は逆に日本でやりたいです……」と告白。「海外ばかり行っていると、日本に旅行に来ている人みたいになる。『日本食おいしいな、日本って面白いな』ってなる。やっぱり僕は根っからの日本人なんだな。海外行けば行くほど気づかされる……」と明かしていた。
APN(アジアパシフィック プロデューサーズ ネットワーク)は、アジア太平洋地域の映画プロデューサーたちの親交を目的として2006年に発足した任意団体。授賞式には、浅野さんと同じく受賞した女優の桜庭ななみさんと行定勲監督も出席した。