今年流行した言葉を決める「2016 ユーキャン新語・流行語大賞」の大賞に「神ってる」が選ばれ、広島カープの鈴木誠也選手が1日、東京都内で行われた表彰式に出席した。鈴木選手は「僕自身が言った言葉ではないので、どう喜んでいいか分からない」と戸惑いを見せつつも、大賞を「うれしく思っています」と笑顔。「広島東洋カープが優勝して、いい年にはなったと思っているんで、そういう年に『神ってる』という言葉が受賞したこと、僕は一生忘れないと思います」と語った。
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「神ってる」は広島カープの緒方孝市監督が、鈴木誠也選手の活躍を表現した言葉として流行。鈴木選手は、「(緒方監督に)褒められたことがなかったので、初めて『神ってる』(と言われ)……ほめ言葉だと思ったのでうれしかったです」と心境を告白。「苦しかったシーズンではありますけど、『神ってる』をきっかけに飛躍できましたし。でも、シーズン中に結果を残すたびに神ってる神ってる、と言われるのは悔しい部分もあったので、来シーズンは『神ってる』と言われないように実力で結果で見せていきたいなと思います」と意欲的に語った。
トップテンには、ロックバンド「ゲスの極み乙女。」のボーカル・川谷絵音さんとタレントのベッキーさんの不倫騒動を表現した「ゲス不倫」や、シンガー・ソングライターのピコ太郎さんの大ブレーク中の不思議ソング「ペンパイナッポーアッポーペン」こと「PPAP」、女優の平愛梨さんと交際中のサッカー日本代表の長友佑都選手が発言した「(僕の)アモーレ(イタリア語で“愛する人”)」、社会現象になった「ポケットモンスター」のゲームアプリ「ポケモンGO」、大ヒット中の劇場版アニメ「君の名は。」(新海誠監督)によって一般にまで幅広く広まった、ロケ地などを巡る行為を指す「聖地巡礼」などが入った。
同賞は1984年にスタートし、今年で33回目。「現代用語の基礎知識」(自由国民社)の編集部の調査で候補語を選出し、東京大学名誉教授の姜尚中さん、歌人の俵万智さん、女優の室井滋さん、マンガ家のやくみつるさん、クリエイティブ・ディレクターの箭内道彦さんらが名を連ねる選考委員会でトップテンと年間大賞を選出した。