お笑いコンビ「ピース」の又吉直樹さんが11日、東京都内で自身初の恋愛小説を書籍化した「劇場」(新潮社)の発売記念お渡し会の前に会見した。相方の綾部祐二さんからの感想については「『読まなきゃな』と強い意志を感じさせる目で言っていました。(3月に文芸誌で発表してから)1カ月以上たちますが、感想は来ないですね」と笑顔で語った。
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綾部さんは読書が苦手だといい、又吉さんが「無理せんでええ」と言うと綾部さんから「読まなきゃな」という決意の返事がきたという。又吉さんは「(綾部さんからの)感想は楽しみですね。実は(芥川賞を受賞した前作)『火花』のちゃんとした感想を聞いてない。『長かった』と言われたのですが、今度はもっと長い……」と話していた。
またニューヨークでの活動を宣言した綾部さんとの“格差”については「綾部は、あまりそういうことは気にしない。僕こそ(綾部さんの活躍を)期待しています」とエールを送った。さらに綾部さんについて「今月、来月には(ニューヨークに)拠点を移すことになりますね」と近況を明かした。
「劇場」は、高校卒業後に演劇の成功を夢見て上京した劇作家の永田と、同じく上京して女優を目指す女子大生の沙希の2人の物語。原宿で出会った2人は、下北沢の沙希の部屋で一緒に暮らし始めるが、永田は仕事も劇団もうまくいかない状況になる。沙希は優しく永田を見守り、永田は自分の居場所を見つけたように思えるが、沙希の優しさはやがて永田を苦しめる……というストーリー。208ページで1300円(税抜き)。
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