ドラゴンボールDAIMA
第10話 ウナバラ
12月16日(月)放送分
モデルで女優の山本美月さんとアイドルグループ「Hey! Say! JUMP」の伊野尾慧(いのお・けい)さんがダブル主演した映画「ピーチガール」(神徳幸治監督)が20日、公開された。上田美和さんが「別冊フレンド」(講談社)で連載したマンガが原作。ギャル風の外見のせいで、周囲から誤解されているが、実は超ピュアな女子高生、安達もも役の山本さんと、ももが中学時代から思いを寄せる爽やかだけど不器用な男子高生、東寺ヶ森一矢(とーじ)役の真剣佑さんに話を聞いた。
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ももは、元水泳部員で日焼けした黒い肌や塩素で色が抜けた赤い髪というギャル風の外見で、山本さんのイメージとは異なる役どころ。「色黒なギャルの役に選ばれたのが意外でした」と山本さんはオファーされたときに驚き、「(原作を)読むと、ギャルではなく純粋な女の子だったので、恋愛する女の子を全身全霊で演じられたらと思いました」と演じることを決意したと明かす。
一方、とーじ役の真剣佑さんは、「神徳監督から『真っすぐな芝居でいってほしい』と言われ、それに集中するだけでした」と振り返る。
山本さんは、もも役について「恋愛をするのにすべての感情を使うし、大声で笑っていたかと思えば大泣きしたり、走ったり、叫んだりするもする。体力的にも精神的にも普段の自分とはかけ離れている存在で、高校生ってこんな全力で恋愛しているんだって思いました」と笑顔で感想を語る。
そんなももを見ていて、真剣佑さんが「とーじはもものことしか考えていない真っすぐな子だったので、その気持ちを忘れずに演じました」と話すと、山本さんは「すごく真面目で、現場で監督とセッションをしながら役を作り上げていて、真面目で一直線な感じはとーじと同じなんじゃないかなと思います」と真剣佑さんの現場での姿を明かす。
伊野尾さんが演じるカイリと永野芽郁さん演じる沙絵も含め、同級生役の4人は息もぴったり。山本さんは「リハーサル期間が長く、そのときにみんなで芝居を合わせて、温度感を合わせていたなと思います」と言い、「私と伊野尾くんが年上なので、そこは真剣佑と芽郁ちゃんと話していて、(高校生って)こういう感じだったんだなと思い出しつつという部分もあったかもしれない」と世代の違いを調整したことを語る。
真剣佑さんは「『同級生だから敬語は使わずにいこう』」と言われたことがやりやすかった」と話し、「本当の同級生みたいに自撮りもたくさんしたり、楽しかったです」と笑顔を見せる。
今作で山本さんはワイヤをつけて病院の窓から落ちそうになる難易度の高いシーンを演じているが、「高いところとかワイヤとかが結構好きなので、はしゃぐシーンじゃないけど(気持ち的には)はしゃいでました」となんでもないことのように笑う。
同シーンでは高さよりも、「パンチラがあって、人前でパンチラをするのは初めてだったので、そっちの方がドキドキしましたし、緊張しました(笑い)」と別の意味での緊張感があったと明かすと、ももを引っ張り上げるとーじについて、真剣佑さんは「とーじは世界一力持ちなんだなと思いました」とちゃめっ気たっぷりに語る。
続けて、「力持ちで愛が強いんだなと思いました。超人的です」と真剣佑さんがアピールすると、山本さんも「マンガらしいコミカルさもあるシーンなのかなと思います。(見た人もとーじを)『カッコいい!』と言ってくれるはず」と太鼓判を押す。
数多くの胸キュンシーンの中で印象的なものを、山本さんは「ももととーじが2人で帰っているとき、カイリがちょっかいを出してくるシーン」を挙げ、「とーじが『俺のだから』と言うところは、女の子はみんなキュンキュンするのではと思います」と理由を説明する。
聞いていた真剣佑さんも「そこは一緒です」とうなずき、「見ていただければ本当にドキドキするシーンになっていると思います」と自信をのぞかせる。
山本さんから見た、とーじとカイリのイメージは「どちらを選んでも間違いないぐらい2人とも完璧なイケメンだと思います」と表現し、「すべて完璧じゃなくてちょっと弱さを持っている部分とかもいい」と話す。
真剣佑さんは、ももと沙絵の印象を「ももは誤解されやすい子で、とーじはそれを守っているけれど、沙絵は本当にこういう子は周りにいてほしくないかも(笑い)」と率直な感想を語る。
映画で描かれる甘酸っぱい恋愛について、山本さんは「ももみたいに全力で恋ができるのは素晴らしいこと。高校生だからこそできる、周りが見えなくなるほど恋に向かっていく感じはすごくいいなと思いました」と目を輝かせ、「なかなか大人になると臆病になってしまったりするので、こういうのって学生のうちにしておくのが大事なんだなって思いました。勉強とか大丈夫かなと思うくらい恋に夢中で、恋愛のことばかり考えていますから(笑い)」とうらやましがる。
米国育ちの真剣佑さんは、「制服はなくて(通学は)車だったので、帰り道も一緒にならない」と自身の学生時代を振り返り、「制服を着て、帰り道に一緒に帰ったりとか、日本の学校の恋愛はすごくいいなって」と憧れを口にする。
それぞれ演じた役の注目ポイントを、山本さんは「憧れの存在だったから、とーじの前では可愛い自分を演じている部分がありましたが、カイリの前では素の自分でいられるというか」と切り出し、「だから、とーじに向けて笑っている顔と、カイリに向けて笑っている顔は違うと思います。そこは変える部分だと思って意識しました」と語る。
真剣佑さんは「最後まで見てもらえれば、とーじの優しさが伝わってくると思います」と言い、「最後の方は心が苦しくなるような場面もありますが、『(とーじの)気持ちがわかる』と共感していただけたらうれしいです」とメッセージを送った。映画は全国で公開中。
<山本美月さんのプロフィル>
1991年7月18日生まれ、福岡県出身。2009年に第1回東京スーパーモデルコンテストでグランプリを受賞。女性ファッション誌「CanCam(キャンキャン)」(集英社)の専属モデルの活動とともに、映画やドラマCMなどにも出演。おもな出演映画に「桐島、部活やめるってよ」(12年)、「小野寺の弟・小野寺の姉」(14年)、「東京PRウーマン」(15年)、「少女」(16年)などがある。
<真剣佑さんのプロフィル>
1996年11月16日生まれ、米ロサンゼルス出身。2014年から日本で活動を始め、16年に放送されたドラマ「仰げば尊し」(TBS系)で注目を集める。おもな出演映画に「劇場版 仮面ライダードライブ サプライズ・フューチャー」(15年)、「ちはやふる-上の句-/-下の句-」(16年)、「チア☆ダン~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~」(17年)などがある。今年8月4日には出演した映画「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章」の公開を控える。
(取材・文・撮影:遠藤政樹)
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