交響詩篇エウレカセブン:テレビアニメから12年 三瓶由布子、名塚佳織が振り返る「ターニングポイント」

テレビアニメ「交響詩篇エウレカセブン」の新たな劇場版アニメ「交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション」に声優として出演する三瓶由布子さん(左)と名塚佳織さん
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テレビアニメ「交響詩篇エウレカセブン」の新たな劇場版アニメ「交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション」に声優として出演する三瓶由布子さん(左)と名塚佳織さん

 2005~06年に放送されたテレビアニメ「交響詩篇エウレカセブン」の新たな劇場版アニメ「交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション」の第1作が16日、公開される。劇場版は3部作で、テレビアニメシリーズのすべてのせりふが再構築され、映像も再撮影されるほか、新作映像が加わる。テレビアニメ版から引き続き、主人公・レントンを演じる三瓶由布子さん、ヒロイン・エウレカ役の名塚佳織さんに、同作への思いを聞いた。

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 ◇「エウレカセブン」で成長 12年で変化も

 --新たに作品が作られることになって感じたことは?

 三瓶さん 驚きもあったけど、求められているからこそでしょうし、愛してくださっている方への感謝の気持ちが大きかった。楽しみだけど、また大変だな……となりました。

 名塚さん うれしさと不安がありました。新たなものとして収録することができましたが、ファンの方がどう受け止めてくれるかが未知数ですよね。テレビアニメの時と同じスタジオでとったので懐かしさがありました。

 --この12年で変化は?

 三瓶さん 生活環境もそうですし、いろいろな役をやらせていただいて、成長したり、行ったり来たりしています。「エウレカ」でテレビアニメを1年間やらせていただいて、キャラクターが成長していきましたが、それが12年くらいのスパンで自分にもあったのかもしれません。12年たつと、当時とは違う気持ちで、客観的に見られる部分があります。あの頃は緊張が半端なかった……。

 名塚さん (三瓶さんは当時)びっくりするくらい緊張していた。『エウレカ』の2年くらい前にレギュラーを一緒にしたことがあったけど、その時は若さでやっていた。『エウレカ』の時は19。20歳で、業界のことも分かってきて、大きな作品と理解できたから、緊張したんでしょうね。ガチガチでした。必死、がむしゃらに取り組んで、魅力的なレントンになったんだと思います。

 --お二人にとって「エウレカセブン」とはどんな作品?

 名塚さん 本当に大切な作品。成長させてくれた。今に繋がっている仕事もたくさんあります。大きなターニングポイントだった。オーディションを受けた時は、ここまで自分の人生に深く関わってくるとは思っていませんでした。目の前のことを必死に全力でやっていくことが、いい作品作りに繋がるんだと学ばせていただいた。

 三瓶さん 成長させてくれた作品ですよね……。12年前はレントンと一緒にあがきました。

 ◇衝撃の新作 当時とは違う緊張、プレッシャーも

 --改めてレントン、エウレカを演じて感じたことは?

 三瓶さん 改めて大変でした。昔、演じた時と同じせりふ、シーンもあったけど、怖くて見返せなかった。若さや勢いでできたことができるか?となったんです。今だからできる要素も足せるとは思っていましたが。12年でいろいろな経験をして、当時とは違う緊張、プレッシャーがあった。

 名塚さん エウレカを演じている時はあまり感情を動かさないんです。それ以外の時間は母親のように、三瓶ちゃんを見ていました。

 --「ハイエボリューション1」の見どころを教えてください。

 三瓶さん 12年前に見られなかったものが見られる。ようやく(レントンの父)アドロックが出てきます!

 名塚さん キャラクターの設定が変わっているので、衝撃があると思います。予想していたものと違った。新しいものになっていて、そこもうれしかったです。

 --「ハイエボリューション」は3部作で、これからも続いていきます。

 三瓶さん どういう切り口でくるのか……。まだ聞いていないんですよ。

 名塚さん 私たちも驚かされそうですね。

 「交響詩篇エウレカセブン」は、世界を揺るがせた大事件ファースト・サマー・オブ・ラブで父を失ったレントンの前に、世界最古のLFO(ロボット)のニルヴァ―シュと反政府組織ゲッコーステイトの少女、エウレカが現れ、ゲッコーステイトと塔州連邦軍との戦いに巻き込まれていく……というストーリー。これまで劇中で言及されてきたが、描かれていなかった「ファースト・サマー・オブ・ラブ」も映像化される。

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