声優の早見沙織さんが11日、東京都内で行われた劇場版アニメ「はいからさんが通る 前編 ~紅緒、花の17歳~」(古橋一浩監督)の初日舞台あいさつに登場。ヒロインで“酒乱”の花村紅緒の声を務めている早見さんは、「紅緒さんみたいな酔い方まではいかないけど、結構飲みます」と明かし、「(飲むと)テンションの振れ幅が大きくなります」と告白。「母親と酔い方が似ている」という早見さんは、母親が泥酔した際、はいつくばって床やトイレに向かって謝りながら部屋に戻っていくというエピソードを披露し、「私もすごく酔っぱらったとき、家に帰って『ごめんなさーい』って言ってたって……」と明かし、共演の櫻井孝宏さんや梶裕貴さんから「“紅緒”感ありますね」と感心されていた。
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紅緒の幼なじみで、歌舞伎の女形役者の蘭丸の声を務めた梶さんは「蘭丸くんはずっと可愛らしいじゃないですか。(高い声で蘭丸風に)『もう、いや!』みたいなことは、なかなかお芝居でもないですし、日常生活でもない。どうしたらそういう音に近づけるのかなって研究しつつ、やらせていただきました」と役作りについて説明。出版社・冗談社の社長の青江冬星の声を務めた櫻井さんは「結構モノローグがあるので、そこで表に出している部分と、(そのほか)心情の揺れ動きも見られたりする。奥行きのあるキャラクターと思いました」とキャラの魅力を語った。
また、舞台あいさつでは、少尉・伊集院忍の声を務めた宮野真守さんからの「最初に紅緒に会ったときに『はいからさん』と声をかけるせりふが忘れられません」などのビデオメッセージも紹介。早見さんは「宮野さんの少尉は、王子様ですよっていうのを意識して出さずに、もう王子様。あふれいづる王子。にじみ出てますよね」と宮野さんの“王子”感をべた褒めしていた。このほか、原作者の大和和紀さんからも「新しい姿に生まれ変わった紅緒たちは生き生きとして新鮮です」などと書かれた手紙も読み上げられた。
「はいからさんが通る」は、大正時代を舞台に、剣道が特技でじゃじゃ馬な“はいからさん”こと花村紅緒と婚約者・伊集院忍の恋を描いたラブコメディー。1975~77年に「週刊少女フレンド」(講談社)で連載され、第1回講談社漫画賞少女漫画部門を受賞。78~79年に全42話のテレビアニメが放送されたほか、87年に南野陽子さん、阿部寛さん主演の実写映画が公開された。79、85、2002年にテレビドラマも放送された。劇場版アニメの新作は、今作の連載40周年を記念した企画で、約38年ぶりにアニメ化。前後編で「後編 ~花の東京大ロマン~」は18年に公開される。
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