桐生祥秀選手:日本新記録「9.98」が新語・流行語大賞の特別賞 藤井聡太四段「29連勝」も

「9.98」で「新語・流行語大賞」選考委員特別賞を受賞した桐生祥秀選手
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「9.98」で「新語・流行語大賞」選考委員特別賞を受賞した桐生祥秀選手

 今年流行した言葉を決める「2017ユーキャン新語・流行語大賞」が1日、発表された。今年は「選考委員特別賞」も選出され、9月に陸上の桐生祥秀選手(東洋大学)がマークした男子100メートルの日本新記録のタイム「9.98」と、6月に将棋の中学生プロ棋士、藤井聡太四段が打ち立てた公式戦の新記録「29連勝」が受賞。2人は東京都内で開催された表彰式には欠席したものの、受賞の喜びコメントを寄せた。

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 桐生選手は「目標の一つであった日本人初の9秒台『9.98』という記録を達成することができましたが、これも皆様の応援があってこそ」として「この記録に満足せず、ここからが世界へのスタートだという気持ちで、『速さ』と『強さ』を兼ね備えた選手を目指し、さらに練習に励んでいきたいので、引き続きご声援のほどよろしくお願いします」とコメントしている。

 藤井四段は「1局1局の積み重ねが『29』という数字に達したことは正に望外の結果であり、自分自身とても驚いたというのが率直な感想です」と喜び、「来年は平成30年。30連勝を目指す!と言いたいところですが、まずは一歩一歩確実に強くなっていくため、日々精進していく思いです」と来年の抱負を語った。

 年間大賞は、SNSの「インスタグラム」にアップする食べ物、ファッション、風景といった写真の見栄えを意味する「インスタ映え」と、森友学園問題で注目を浴びた「忖度(そんたく)」の二つが選ばれた。このほか、トップテンにはお笑いタレントのブルゾンちえみさんのネタ「35億」や、6月に現役棋士を退いた加藤一二三・九段の愛称「ひふみん」などが選出された。

 同賞は1984年にスタートし、毎年12月上旬に発表。「現代用語の基礎知識」(自由国民社)の収録語を中心に編集部などで候補語を選出する。選考委員会は、姜尚中・東京大学名誉教授、歌人の俵万智さん、女優でエッセイストの室井滋さん、マンガ家のやくみつるさん、「現代用語の基礎知識」編集部長の清水均さんで構成されている。

 ◇トップテン カッコ内は受賞者(敬称略)

 インスタ映え(CanCam it girl)▽35億(ブルゾンちえみ)▽Jアラート(クリス・ブロード)▽睡眠負債(枝川義邦)▽忖度(稲本ミノル)▽ひふみん(加藤一二三)▽フェイクニュース(清原聖子)▽プレミアムフライデー(プレミアムフライデー推進協議会)▽魔の2回生(森山志乃芙)▽○○ファースト(受賞者なし)

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