俳優の堺雅人さんが6日、名古屋市内で行われた主演映画「DESTINY 鎌倉ものがたり」(山崎貴監督、9日公開)の舞台あいさつに山崎監督とともに登場した。堺さんが山崎監督の作品に出演するのは初めてで、山崎監督に「初めて知ったんですけど、堺さんは長ぜりふが苦手!」と言われると、堺さんは「ハハハ!」と大笑いし、「思い出しただけで、悪夢に近い……」と撮影を振り返った。
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山崎監督は「(堺さんは)早口の長ぜりふが本当に上手なんですけど、1回だけ、現場で(長い)せりふを変えたことがあって、そうしたら(堺さんが)ものすごく青い顔をして『なんで変えるんですか!』って(言った)。(せりふにある)18分を19分に変えただけなんですけど。急に真顔になって……」と暴露。続けて「『僕はリズムで覚えているので、ちょっと変わるだけで全然ダメになっちゃうんです』って言われました」と明かした。
そのシーンが、貸し切り電車の運行に合わせた場面で、かつト書きに「早口で」と書かれていたといい、堺さんは「ト書きに早口でって書いてある。役者にとってこれほどのプレッシャーはない。1回NGを出してしまったら、(次に電車が来るまで)1時間近く待たなきゃいけないんです。そのプレッシャーもある中、長ぜりふで、早口って書いてあって、直前にせりふが変わるっていう……。思い出しただけで、悪夢に近い……」とこりごりな様子。山崎監督が「(堺さんは)長ぜりふを得意にされている方だと思って、やや接待の気持ちも込めて長せりふを入れたのに……」と告白すると、「そういうことだったんですか!」と驚いていた。
映画は、「月刊まんがタウン」(双葉社)で連載中の西岸良平さんのマンガ「鎌倉ものがたり」が原作。霊や妖怪、神様が住む古都・鎌倉が舞台で、ミステリー作家の一色正和(堺さん)の元に嫁いだ亜紀子(高畑充希さん)が、ある日黄泉(よみ)の国に連れ去られてしまい、正和は亜紀子を取り戻すため黄泉の国に向かう……というストーリー。主題歌を宇多田ヒカルさんが担当する。
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