NHKが、29~31日に行われた東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催中の日本最大の同人誌即売会「コミックマーケット(コミケ)93」で、約9000部の“薄い本”を完配したことが分かった。NHKがコミケに出展するのは2014年冬のコミケ87、15年冬のコミケ89、16年冬のコミケ91に続いて4年連続。恒例となっている同人誌風の“薄い本”は今回、「あさイチ」に出演する同局の柳澤秀夫解説委員による小冊子「届け!俺の電波」が付録になったことも話題になり、31日午後2時ごろに完配した。
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担当者は「予想以上のスピードでした。(薄い本で特集した)『カードキャプターさくら クリアカード編』の人気も大きかった。初日から、柳澤解説委員の小冊子を求めてブースを訪れる人も多かった」と反響を喜んでいる。
NHKは14年冬、大河ドラマ「花燃ゆ」をPRするためにコミケに初出展した。民放各局はコミケに出展しているが、NHKが出展するのは初めてということもあり、注目された。人気イラストレーターのイラストなどが掲載された薄い本を無料配布したことも話題になった。今年の薄い本は、18年1月にスタートするテレビアニメ「カードキャプターさくら クリアカード編」を特集し、七尾奈留さんが表紙、萩原凛さんが裏表紙を描いた。「届け!俺の電波」は、「あさイチ」のスタッフの提案で急きょ、付録を付けることになったといい、柳澤解説委員が趣味のアマチュア無線への思いを熱く語った。
コミケは、1975年に始まったマンガや小説、ゲーム、音楽などの同人誌の即売会で、現在は夏と冬の年2回開催されている。ブースには、同人誌を販売する一般ブースと商業作品を扱う企業ブースがあり、企業ブースは、95年夏から導入され、96年冬から本格的にスタートした。企業ブースは出版社やアニメ会社、ゲームメーカーの出展が大半だったが、近年はホンダやグーグル、マイクロソフトなどさまざまな“無縁企業”が出展している。
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