女優の真木よう子さん、井上真央さん、桜庭ななみさん、大泉洋さんが、今年の初夏に公開される映画「焼肉ドラゴン」に出演することが17日、明らかになった。真木さん、井上さん、桜庭さんは3姉妹役を、大泉さんは姉妹の幼なじみ役を演じる。
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2008年に、日本の新国立劇場と韓国のソウル・アート・センターがコラボレーションして製作し、数々の演劇賞を受賞した舞台「焼肉ドラゴン」が原作。舞台は鄭義信さんが作・演出を手がけ、映画版でも鄭さんが監督を務める。鄭さんが映画の監督をするのは今回が初めて。
映画版は、万国博覧会が催された1970(昭和45)年の関西の地方都市が舞台。小さな焼き肉店「焼肉ドラゴン」を営む亭主・龍吉と妻・英順は、静花(真木さん)、梨花(井上さん)、美花(桜庭さん)の3姉妹と一人息子・時生の6人暮らし。龍吉は「たとえ昨日がどんなでも、明日はきっとええ日になる」が口癖で、毎日懸命に働き、家族はいつも明るく、ささいなことで泣いたり笑ったりしており、店はいつも、静花の幼なじみ・哲男(大泉さん)ら騒がしい常連客たちでにぎわっていた。しかし強い絆で結ばれた「焼肉ドラゴン」にも、次第に時代の波が押し寄せてきて……という内容。
真木さんは「『焼肉ドラゴン』という素晴らしい舞台を拝見致しましたので、映画化にあたり、ワクワクした感覚と舞台とスクリーンの違いがどうなるのかといった懸念が少しもなかったかと言うと嘘になります。しかし、映像化した作品は私の期待をはるかに超えており、このような歴史的事実が確かに存在した事を、より多くの方に認識してほしいと思うと共に、鄭監督の伝えたかった『たとえ昨日がどんなでも、明日はきっとええ日になる』というメッセージが作品の終盤には深く皆様の心に突き刺さる事になると思います」とコメントを寄せた。
井上さんは「国境や血のつながりを超えて、運命を共にすると決めた家族たちの覚悟や、理屈ではない愛がたっぷりと詰まった作品です。早く皆さんのところにお届けできることを私も楽しみにしています」とし、桜庭さんは「完成した映画を見た時は、心の内に暗いものを秘めている一人一人が、明るく力強く毎日を送っている姿、家族の絆に感動しました」と思いを語っている。大泉さんは「現れるキャラクターの誰しもが心に傷を抱えながらも、国や血のつながりを超えて団結し、明日を強く生きていこうとする姿を、日本と韓国の役者陣が鬼気迫る表情や演技で見せる作品になったと思います。舞台とはまた違う、映画『焼肉ドラゴン』をぜひ楽しみにしていてください」とコメントしている。
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