WOWOW新人シナリオ大賞:圓岡由紀恵さんの「赤いトマト」に決定

「第1回WOWOW新人シナリオ大賞」の授賞式に登場した(左から)WOWOWの大高信之取締役、受賞者のNOINOさん、圓岡由紀恵さん、藤澤浩和さん、伊藤竜也さん
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「第1回WOWOW新人シナリオ大賞」の授賞式に登場した(左から)WOWOWの大高信之取締役、受賞者のNOINOさん、圓岡由紀恵さん、藤澤浩和さん、伊藤竜也さん

 WOWOWが主催する「第1回WOWOW新人シナリオ大賞」の授賞式が13日、東京・赤坂の同社で行われ、応募総数399編の中から圓岡由紀恵さんの「赤いトマト」が大賞に選ばれた。圓岡さんには賞金500万円が贈られ、受賞作は2018年度中にWOWOWでドラマ化される予定。優秀賞には、NOINOさんの「姉とおはぎ売れ残り中」、藤澤浩和さんの「FOREVER 14(フォーエバー フォーティーン)」、伊藤竜也さんの「ぼっちのエース」の3作品が選ばれ、賞金100万円がそれぞれ贈られた。

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 圓岡さんは、「脚本家を目指したときから映像化は大きな目標でした。物語が映像を通して伝わるという機会をいただき、これからも頑張っていきたいと思います」と喜びを語った。

 「赤いトマト」は、原発事故の影響で家族と離れ、福島で1人暮らしをしている銀行員の森田克博が主人公。克博は、妻から銀行を辞めて一緒に暮らさないかと提案されるが、虫が苦手な彼は妻の実家の農業をする自信が持てなかった。そんな克博が、苦手を克服するためのステップをクリアしていき、家族と一緒に暮らすために奮闘する姿を描いた。

 圓岡さんは「この物語(を書いたの)は、ある記事を読んだことがきっかけでした。それは、福島から自主避難している母親と子供の話で、福島に残っている夫とは離別しているという内容でした。原発事故の影響で離ればなれになった家族がいる。それがこの物語の出発点でした。フィクションで何ができるか、フィクションだからこそできることは何か、これからもそれを考えながら脚本を書いていきたいと思っております」と語った。

 「WOWOW新人シナリオ大賞」は、新人脚本家の育成を通じて広く映像文化の発展に貢献することとその映像化を目的に実施。今回、初開催となる。脚本家の前川洋一さん、羽原大介さんらが選考委員を務めた。

 なお、昨年「第10回WOWOWシナリオ大賞」に選ばれた「食い逃げキラー」は、「劇団EXILE」の青柳翔さん主演で21日午後8時からWOWOWプライムで放送予定。女優の松本穂香さん、俳優の浅香航大さんらも出演し、「天皇の料理番」(TBS系)、「銀と金」(テレビ東京)などの中前勇児さんが監督を務める。

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