あの日のオルガン:疎開した保育園の実話を映画化 朝ドラで話題の佐久間由衣や堀田真由、哀川翔の娘らが保育士役に

映画「あの日のオルガン」に出演する(上段左から)佐久間由衣さん、三浦透子さん、堀田真由さん、(下段左から)福地桃子さん、白石糸さん、奥村佳恵さん(C)映画『あの日のオルガン』製作委員会
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映画「あの日のオルガン」に出演する(上段左から)佐久間由衣さん、三浦透子さん、堀田真由さん、(下段左から)福地桃子さん、白石糸さん、奥村佳恵さん(C)映画『あの日のオルガン』製作委員会

 女優の戸田恵梨香さんと大原櫻子さんがダブル主演する映画「あの日のオルガン」(平松恵美子監督)に、NHK連続テレビ小説(朝ドラ)「ひよっこ」で話題になった女優の佐久間由衣さんや三浦透子さん、同じく朝ドラ「わろてんか」に主人公の妹役で出演している堀田真由さん、俳優・哀川翔さんの娘の福地桃子さん、白石糸さん、奥村佳恵さんが出演することが15日、明らかになった。佐久間さんらは、1000人を超えるオーディションを経て今作に出演が決まったといい、それぞれ保育士を演じる。

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 映画は、第二次世界大戦末期、幼い園児たちと保母たちが集団で疎開した「疎開保育園」の実話に基づいた物語。警報が鳴っては防空壕(ごう)に避難する生活が続く1944(昭和19)年、東京都品川区の戸越保育所では、保育士の板倉楓(戸田さん)、野々宮光枝(大原さん)ら保育士たちが保育所の疎開を模索。幼い園児たちを手放す不安、迫りくる空襲から子供たちだけでも助けたいと意見の分かれる親たちを保育士たちが必死に説得する中、埼玉に受け入れ先の寺が見つかる。やがて、疎開生活を始めた若い保育士らと園児たちに、空襲の影が迫る……というストーリー。2019年2月に公開。

 ◇神田好子役の佐久間由衣さんのコメント

 今回、神田好子役を務めさせていただきます。実話に基づいて監督が描かれた作品ということもあり、この作品の一員になれる事に責任とそれ以上の喜びを感じています。その時を懸命に生きた保母さんたち。当時を生きていない者としては、想像と現代とつながる物を探しながらですが、うそなく心で演じ切りたいと思います。子供たちあっての保母さんだと思うので、子供たちとのお芝居も楽しみです。

 ◇山岡正子役の三浦透子さんのコメント

 疎開保育をやり遂げた若い保母さんたちの信念とそれを貫き実行するたくましさには、演じていながらほれぼれします。子供たちの無垢(むく)な力に背中を押してもらいながら、仲間の保母さんと皆で1カ月の撮影を乗り越えられたらと思っています。

 ◇堀之内初江役の堀田真由さんのコメント

 この度、「あの日のオルガン」に出演させていただくことになりました。戦時中の知識としては学校で学んだことしかありませんが、台本を読んで、私と年齢の変わらない若い保母さんたちが子供たちの笑顔を必死に守り抜こうとした姿に感動しました。一表現者として私は、このお話をたくさんの方に伝えたい、残さないといけないと強く思いました。撮影が始まった今も何が正解かは分かりません。たくさん悩みもがきながら、はっちゃんを懸命に演じ切りたいと思います!

 ◇森静子役の福地桃子さんのコメント

 (今回の出演について)もちろんうれしく、ありがたい気持ちの半面、作品のテーマの重みをとても感じました。あの時代に、今の自分が同じことをできるのかと聞かれたら正直1ミリも自信がなく、とても怖い。けれどその中でがむしゃらに子供たちと向き合う保母さんたちは、形は違うけれど芯に持っているものはみんな同じで。そんなたくましく強い女性たちの姿に刺激を受けました。自分自身もこの時代から教わる事がたくさんあるなと思っています。不器用ですが、そんな彼女たちのように私もこの作品に責任を持ってがむしゃらに向き合いたいと思います。

 ◇江川咲子役の白石糸さんのコメント

 戦争中、自分よりも若い保母さんたちが幼い子供たちを必死に守ろうとしていたことを知り、とても心打たれました。当時の苦労は計り知れないと思いますが、子供を守ろうと自分のことは二の次で生き抜いてきた彼女たちを演じたい!と思いました。なので今回、参加できると聞いた時は本当にうれしく、同時にとてもやりがいを感じました。胸を張って生き抜いた彼女たちの姿を見せられるよう最後まで、全身全霊で取り組みたいと思います。

 ◇大沢とみ役の奥村佳恵さんのコメント

 生きるってなんだろう。‬食べることだろうか、眠ることだろうか、笑うことだろうか、泣くことだろうか。‬自分には何ができるだろうか。‬「あの日のオルガン」に関わることができた自分に問いかけていることです。‬どうしたら子供たちを守れるだろうか。おとみさんと共に考えています。‬

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