女優の篠原涼子さんが12日、東京・よみうり大手町ホールで開催された、13日に初日を迎える主演舞台「アンナ・クリスティ」の会見に登場。舞台の主演に初挑戦し、20歳の主人公、アンナ・クリストファーソンを演じる篠原さんは、今年8月に45歳の誕生日を迎えることから「台本に20歳って書いてあって。20歳って書かなくてもいいのに」と苦笑いし、「最初は声色とか無理やり若そうにやった。(演出の)栗山(民也)さんの演出プランが、苦労をした20歳で、あまり脚本に振り回されなくてもいいと仰ってくれた。それで安心しました」と照れ笑いを見せた。
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会見にはアンナと恋に落ちるマット役の佐藤隆太さんも出席。篠原さんは舞台で初主演することについて「みんなが支えてくださり助かっています。感謝しています」と話すと、佐藤さんが「(食事を)ごちそうになりました」と明かした。篠原さんは「舞台って、みんなでもっと食事とかに行くのかと思っていたけど、タイミングが意外にもない」と意外そうに語った。
また初めての舞台出演で生活に起きた変化を聞かれた篠原さんは「自分に時間を与えられたように思います。作品のことはもちろん、仕事、プライベートのことなど冷静に見渡せるようになりました」と感慨深げな表情を見せていた。この日は、フォトコールも行われた。
「アンナ・クリスティ」は、ノーベル賞作家、ユージン・オニールの戯曲。1930年にグレタ・ガルボ主演で映画化された。年老いた船乗りのクリス(たかお鷹さん)は、「船乗りは家族を不幸にする」という理由から農園の親戚に預け、5歳のとき以来、会っていない娘・アンナ(篠原さん)と15年ぶりに再会する。しかしアンナは虐待を受け、娼婦となり、身も心も傷つき、クリスのもとで回復したいと願っていた。数日後、アンナは難破船から救ったマット(佐藤さん)と出会い、恋に落ちるが……というストーリー。
13~29日によみうり大手町ホールで上演され、8月3~5日に梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ(大阪市北区)で上演される。