茜屋日海夏:人気声優の女優への思い 人と同じではなく挑戦を

映画「お前ら全員めんどくさい!」に出演する茜屋日海夏さん
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映画「お前ら全員めんどくさい!」に出演する茜屋日海夏さん

 マンガ配信サイト「COMICメテオ」で連載中のTOBIさんの学園ラブコメディーマンガが原作の映画「お前ら全員めんどくさい!」(宝来忠昭監督)が公開された。アニメ「黒子のバスケ」の黒子テツヤ役などで知られる声優の小野賢章さんが主演を務めた映画で、ツンデレな女子高生の榎本英子を演じたのが声優の茜屋日海夏(あかねや・ひみか)さんだ。6人組声優アイドルユニット「i☆Ris(アイリス)」のメンバーでアニメ「プリパラ」の真中らぁら役などでも知られる茜屋さんに女優としての活動への思いを聞いた。

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 ◇女優としてもずっと芝居を続けていきたい

 茜屋さんは「プリパラ」「終末のイゼッタ」「Dance with Devils」「魔法少女サイト」など数々のアニメに出演してきた人気声優。2012年に結成された「i☆Ris」のメンバーとして、「第10回 声優アワード」の歌唱賞に選ばれたり、16年に日本武道館(東京都千代田区)でライブを成功させるなど大活躍している。

 茜屋さんは「i☆Risを始めた頃から『女優をやってみたい!』と言っていました」といい、これまでも舞台で活躍してきたほか、18年公開の映画「馬の骨」にも出演した。「お前ら全員めんどくさい!」は「馬の骨」よりも前に撮影されたといい、映画の撮影は初めてだった。

 「ずっと映像のお仕事をやりたかったので、夢がかないました。舞台とも声優とも違う面白さがあり、悩みつつも楽しかったです。声優は声を使いますし、舞台も(客席との)距離があるので声に重きを置くところがあります。映像は表情がより出る。表情(の表現)が得意だったりするんですね。動くのが好きなんです。ただ、カメラがあるので、枠の中でどう見せるかが難しかったです」

 声優の仕事は多様化している。歌って踊ったり、雑誌のグラビアを飾ることもあったり、トーク力を求められることもある。そんな中、茜屋さんは声優、アイドルとしても活動しているが「女優としてもずっと長くお芝居を続けていきたい」という思いがある。

 「声優のお仕事もライブもすごく楽しい。いろいろ欲張らせていただいて、本当にありがたいです。それぞれ技術的に違うところもありますが、どっちかしかやらないのではなく、続けていきたい。人と同じなのが嫌。開拓して、新しいことに挑戦していきたいです」

 ◇今後はとことん泥臭い役も

 「お前ら全員めんどくさい!」は、高校教師の國立国彦が、泣き虫にツンデレ、肉食女子、女王様キャラなど、個性豊かな女子生徒たちに恋のアプローチをかけられ、振り回される……というストーリー。小野さんが國立国彦を演じ、小宮有紗さん、大原優乃さん、都丸紗也華さんらも出演している。

 茜屋さんと小野さんはこれまでアニメで声優として共演経験があり、「賢章さんとご一緒させていただくのは、不思議な感じがしました。アフレコと違って、顔を見てお芝居するのが少し恥ずかしかったですね」と話す。

 女子高生役ということで制服姿も披露しており、「衣装によって気持ちが変わるのでスイッチが入りました」と役に入り込んだ。演じる中で意識したのは「自然体である」ことだった。

 「役を作り込んで、撮影に臨んだのですが、演じていくうちに自然体になっていきました。マンガが原作なのですが、キャラっぽく作り込まないところもありました。周りのみんなも自然体だったので」

 映画では「舞台ともまた違うお芝居をしています。いつもと違う私、役としての私を見てほしいです」と、声優でもアイドルでもない茜屋さんを見ることができる。

 女優としての今後の活動について「シリアスなお芝居が好きなので、今後はとことん泥臭い役もやってみたい」と話す茜屋さん。きっとさまざまな顔を見せてくれるのだろう。

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