原由実:「とにかく現場が好き」 劇場版「トリニティセブン」で「さよなら、リリス」にざわつく

アニメ「劇場版 トリニティセブン -天空図書館と真紅の魔王-」で浅見リリスの声優を務める原由実さん
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アニメ「劇場版 トリニティセブン -天空図書館と真紅の魔王-」で浅見リリスの声優を務める原由実さん

 アニメ「トリニティセブン」の劇場版第2弾「劇場版 トリニティセブン -天空図書館(ヘブンズライブラリー)と真紅の魔王(クリムゾンロード)-」(錦織博監督)が29日公開された。ヒロインの一人で劇場版の鍵を握る浅見リリスを演じるのが原由実さんに、劇場版の演技や見どころ、声優としての活動について聞いた。

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 ◇リリスを長く演じる中で変化も

 「トリニティセブン」は、サイトウケンジさん原作、奈央晃徳さん作画のマンガが原作。魔道学園・王立ビブリア学園に入学した春日アラタが、美少女魔道士と共に戦う姿が描かれている。テレビアニメが2014年10~12月に放送され、17年2月に劇場版第1弾「劇場版 トリニティセブン -悠久図書館と錬金術少女-」が公開された。松岡禎丞さんがアラタを演じるほか、内田彩さん、佐倉綾音さん、日笠陽子さんらが出演している。

 原さんが演じるリリスは、王立ビブリア学園に在籍する7人の美少女魔道士「トリニティセブン」の一人で、若くして教授を務める。原さんは、テレビアニメが放送された14年からリリスを演じ続けてきた中で変化があった。

 「トリニティセブンの中でも先生という立場なので、しっかりしていて真面目。一方で、等身大の一人の女の子でもあります。切り替えを最初は意識していました。ただ、長い期間演じていると、自然にリリスになれている感覚はありますね。ほかのキャストの方もそうなんです。『トリニティセブン』のアフレコはスムーズで早く終わることが多いですね。アフレコは休憩時間があっという間。イベントもたくさん出させていただいたので、チームワークもばっちりですし、みんな、作品への愛があります」

 ◇リリスを更に深く知ることができた

 劇場版には、リリスの父のアビィス・トリニティも登場。同作が発表された際のキャッチコピーが「さよなら、リリス」だったこともファンの間で話題になった。

 「キャッチコピーにはざわつきました(笑い)。原作でも人気のエピソードなので、リリスを演じさせていただく身としてはうれしいです。ビジュアルではリリスが寂しいそうな顔をしているのですが……。父が出てくるので、これまでの感覚とは違うところもあります。衝撃の事実も明らかになり、戸惑いもありましたね。リリスをさらに深く知ることができました」

 「トリニティセブン」はセクシーシーンが魅力の一つだが、それだけではない。劇場版もまたさまざまな見どころがある。

 「バトルシーンもすごいですし、アラタとトリニティセブンの絆などストーリー性もあります。いろいろな魅力のある作品です。今回の劇場版は、リリスのことがたくさん描かれます。(不動)アキオの繊細な部分に触れて、より好きになったところもありました。セクシーシーンはこっちが照れてしまうところもありました……。劇場で聞いたら迫力満点でしょうし、堪能してほしいですね」

 ◇いつだってお芝居が好き

 原さんは10年以上にわたって第一線が活躍する人気声優だ。「とにかく現場が好き」といい、現場の経験を大切にしている。

 「いつだってお芝居が好きで、マイクの前に立つことが幸せなんです。皆さんと一緒にお芝居をして、皆さんのお芝居を見たり、触れることが幸せな時間。今回の『トリニティセブン』のアフレコもそうだったのですが、ほかの方への(監督や音響監督の)ディレクションも全部メモするようにしています。勉強になったり、触発されることがたくさんあります。すごい演技に触れて、それをしっかり感じたいんです。皆さんに刺激をいただいて、自分の成長にもつなげることができれば」

 「ずっとお芝居できれば幸せですね」と話す原さん。現場で刺激を受け、成長し続ける原さんの今後の活躍も期待される。

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