俳優の大泉洋さんが10日、東京都内で開催された、脚本家の橋田壽賀子さんが理事を務める「橋田文化財団」主催の第27回橋田賞の授賞式に出席。大泉さんは、2018年に放送され、宮崎あおいさんと共演したドラマ「あにいもうと」での演技が評価されたが、「ある日、プロデューサーの石井ふく子さんから『お話がある』と呼び出されまして。ひょっとして『宮崎さんが俺と(共演)できない』と断ってくるとドキドキしていたら、ご懐妊と聞かせられ。『あにいもうと』は激しいドラマで、大げんかするシーンもあったので、本気で戦うと危ないという話をした思い出があります」と明かしていた。
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大泉さんは続いて「(脚本を務めた)山田洋次先生が現場に来ていただき、我々にお芝居を付けていただいたんですけど、前の日にやったリハーサルと段取りと違って、我々はどっちを聞いていいのか分からなくなって……。山田監督の隣に、ドラマの監督がぴったりついて、山田監督が『あなたは泣いているんだ!』と言うと、(ドラマ監督が)『でも泣かないで!』と言われ。激しい現場になりました」と裏話を披露し、会場の笑いを誘っていた。
大泉さんは「あにいもうと」で、宮崎さん演じる妹への過剰な愛情から、つい衝突してしまう、家族思いの昔ながらの大工という役柄を、丁寧でコミカルに演じたことが評価された。
大泉さんのほか、山田監督、宮崎さん、松坂慶子さん、内藤剛志さん、岡田将生さん、菅田将暉さん、TBSの安住紳一郎アナウンサーが橋田賞を受賞。橋田賞新人賞は、永野芽郁さんが受賞した。橋田賞大賞は該当なし。橋田賞は、放送文化に大きく貢献した番組や人物に贈られる1993年に創設された賞。受賞者には置き時計と100万円が贈呈される。