3人組バンド「MONGOL800」(モンパチ)の楽曲を基に、沖縄に住む高校生バンドの青春を描いた映画「小さな恋のうた」(橋本光二郎監督)が24日から公開されている。バンド活動を軸に、友情や恋、出会いと別れなどを描いた作品で、主人公の真栄城亮多を佐野勇斗さん、亮多のバンド仲間でドラム担当の池原航太郎を森永悠希さん、亮多の親友の譜久村慎司を眞栄田郷敦さん、ベース担当の新里大輝を鈴木仁さんが演じている。4人に演奏シーンの苦労や裏側、撮影を終えた今の気持ちなどを聞いた。
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映画は、モンパチのデビュー20周年記念ライブでメンバーによって製作が発表。主人公の真栄城亮多らのバンドは東京のレーベルからスカウトを受け、プロデビューが決まる。しかし、突然の交通事故をきっかけに、バンドは行く先を見失ってしまうが、そこに現れた1曲のデモテープと米軍基地に住む一人の少女によって、止まった時計の針は前に進み始める……というストーリー。
劇中で、重要なシーンとなるのがバンド演奏だ。今回、撮影前に約半年の練習期間が設けられ、少なくとも週に一度はメンバーがそろって練習していたという。ボーカル担当だが、ベースを弾くシーンもある佐野さんは「弾きながら歌う、というのは、やっぱり難しかったですね」と苦労を明かす。
撮影直前は週に3回練習することもあったといい、その際は経験者の森永さんがリーダーシップをとっていたようだ。森永さんは「人よりできて当たり前、という思いがあった」といい、「周りはそう思っていなかったかもしれないですが、自分が自分に課したプレッシャーを感じていました」と吐露。ただ、「もともと、すごくバンドというものが好きだったので、バンドの“らしさ”を少しでも伝えられるといいなと思っていました」と思いを語る。
ベース担当の鈴木さんは、映画の出演は「素直にうれしかった」と喜びつつ、「もともとこの仕事を始めたとき、『音楽だけはやらない』と言っていたんですが……」と苦笑する。もともと楽器の演奏に苦手意識があったためというが、「でも、やってみて楽しかったので、この作品に出合って音楽のことも好きになれました。役者としても成長できたなと思って、よかったと思っています」と笑顔を見せる。ただ、演奏では苦戦も強いられた。「ぜんぜん手も届かないですし、手の動きも間に合わないし、弦をちょっと引っ張るだけで違う音になっちゃったりするので、細かい動きが大変で……。そればっかり練習していました」と明かす。
フレッシュな若手が顔をそろえた今作。中でも、4月に公開された映画「4月の君、スピカ。」や話題を集めた連続ドラマ「3年A組-今から皆さんは、人質です-」(日本テレビ系)などに出演した鈴木さんと、俳優の千葉真一さんを父、新田真剣佑さんを兄に持ち、今作が役者デビューとなる眞栄田さんはこれから注目を集めそうな“新鋭”だ。眞栄田さんは撮影を終えた今、「すごく勉強になりました」と語り、「佐野さんをはじめ、皆さんに学ぶことが多かった。台本を読むのも初めてなので勉強になりましたし、なにより現場で、監督にいろいろ言っていただいたり、スタッフの方にも言っていただいたり。現場にいられたことで、成長につながったかなと思います」と手応えを明かす。
鈴木さんは、話題のドラマの放送を終えての公開。「目に見えることだと、インスタ(グラム)のフォロワーが倍ぐらいになりましたし、それはうれしいですね」と反響を喜びつつ、「でも、そこはあまり意識せずに。これからも変わらず自分のスタイルでいただいた仕事に取り組む、という感じなので、あまり(反響は)意識していないかもしれないですね」と気負わず自然体だ。
そんな2人に、今後どのような役者像を目指していくのか聞いてみると、男性ファッション誌「MEN’S NON-NO(メンズノンノ)」(集英社)のモデルも務める鈴木さんは「モデルと役者、と二面性のある、一つに固まらない人になりたいと思っています。モデルの自分と役者の自分、二つのスタイルで見てもらえるような……。モデルの鈴木仁が好きだけど役者の鈴木仁は嫌い、という人がいてもいいと思う。二面性のある人になりたいなと思いますね」と笑顔で語る。
今作を皮切りに、さらなる活躍が期待される眞栄田さんは「役者としてというより、人として大事なことはずっと守っていきたいなと思います。役者としては、『なんでもできる、なんでもやれる、やるために努力する人間』になりたいですね」と語った。
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