特撮ドラマ「仮面ライダージオウ」(テレビ朝日系、日曜午前9時)で、「祝え!」で始まる決めぜりふでおなじみのウォズ(仮面ライダーウォズ)を演じている渡邊圭祐さん。今回が初演技にもかかわらず、「黒ウォズ」と 「白ウォズ」の一人二役に挑戦。劇中では独特の雰囲気を醸し出し人気を集めている。そんな渡邊さんに、「真の最終回」などと言われている“夏映画”「劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer(オーヴァー クォーツァー)」(田崎竜太監督)の公開(7月26日)に合わせて、「黒」と「白」の違い、決めぜりふや変身シーンへのこだわりを語ってもらった。
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ドラマの放送開始から10カ月以上が過ぎ、「ウォズという役を自分のものにできてきたかなっていう感覚はある」と明かす渡邊さん。ウォズと言えば「祝え!」で始まる決めぜりふを抜きには語れないが、ドラマ第1話の時点で田崎監督からは「たっぷりと時間をとっていい」と言われていたようで、「『祝え!』ってところから、その先の『生誕の瞬間である』までをたっぷり時間をとってくれって言われて。1話を見返すと、変な間、気持ちの悪い間で言ってたりもするんですけど、それをうまく縮めたり、伸ばしたりして、いい間になるように心掛けてやっています」と明かす。
今回の“夏映画”では、約1200人のボランティアエキストラが群衆として参加し、「新たなる王の誕生を祝う」シーンが撮影された。古墳の上から「祝い疲れるくらい、祝った」という渡邊さんは「気持ち良かったですね~」としみじみ。「その日は全力で、ずっと大きな声を出していたんですけど、『あんな声が出せるなら、普段から出してほしいよね』って下で聞いていたソウゴ(奥野壮さん)たちに言われるくらい、僕の声がめちゃくちゃ通るって言う発見もあり。僕的にはしてやったりというか、(群衆から)もらう声も僕一点に向けられていて、“祝ってきて”本当に良かったです」と笑顔を見せる。
また、話題になったウォズ(黒ウォズ)と別の未来から来たもう一人のウォズ(白ウォズ)の演じ分けについて聞くと、「黒がわりと淡々と、すーっと聞かせるしゃべり方をしていたのに対して、白はほとんどの言葉にイントネーションをつけた、ちょっとエッジの利いた言い方っていうのは意識しましたね。歌(歌詞)みたいに、節と節の間にスラッシュ(/)がつく、みたいな」と告白。
さらには「僕の中で満足感を得るだけための細かい違い」と前置きしながら、「白のときは手のひらを見せない、ずっと甲を上に向けているっていうのを意識してやっていて。最後に白が消えるシーンでは、白が黒に近づいて、思いが重なったという意味合いもあって、そこだけは白も手のひらを上に向けている。ただそのシーンは白がほぼ消えかかっていたので、ほとんど映ってないんですけど」と解説。「本当に細かい部分、自分で満足感を得るために自ら決めてやっていたことなんですけど……。演技経験がない中で、他のことで二面性を出すのは難しいと思ったので、動きならできるなっていう、これもこだわりですね」と話していた。
白ウォズの登場と時を同じくして、「仮面ライダーウォズに変身する」という動きの要素が新たに加わった渡邊さん。改めて変身ポーズについて聞くと、「気持ち良かったですね。しかも、変身ポーズがすごくなめらかで流動的で、ウォズっぽさももちろんあって。すごい気持ち良かったですね。これはもう僕だけのものなんだって」とうれしそうな表情。「ウォズにしか出せない、なめらかさは常に意識していますし、ちょっと右足を前に出して斜に構える感じも、僕の中でこだわっている部分ですね」と語っていた。
「仮面ライダージオウ」は、2000年にスタートした「仮面ライダークウガ」から続く「平成仮面ライダー」シリーズの20作目の記念作で、最後の平成仮面ライダー作品となる。主人公の常磐ソウゴ(仮面ライダージオウ、奥野壮さん)は、時空を旅して、歴代平成仮面ライダーたちと出会いながら、「最高最善の魔王」になろうとする……。
「劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer」は、平成仮面ライダー“最後の劇場版”。「すべてのウォッチを集めたとき、覇道が切り開かれる」……。常磐ソウゴ=仮面ライダージオウ。その存在は最善か最悪か? そのとき現れたのは、歴史の管理者“クォーツァー”。王誕生に隠された大いなる陰謀が明らかになり、ソウゴ、ゲイツ、ツクヨミ、ウォズ、すれ違うそれぞれの思惑が、一つの未来を決定する。世界は崩壊を始めてしまうのか? “オーマジオウ”とは? そして“仮面ライダージオウ”とは!? ついに「仮面ライダージオウ」最大の謎が明かされる……という内容。
※注:田崎竜太監督の「崎」は「立つ崎」
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