声優の山寺宏一さんが10月20日、東京都内で行われた、北条司さんのマンガ「シティーハンター」をフランスで実写化した映画「シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション」(フィリップ・ラショー監督、11月29日公開)の完成披露試写会に登場。山寺さんは「神谷明さんが演じていた冴羽リョウをずっと見て、その愛にあふれる実写をお作りになったフィリップ・ラショーさんが演じる冴羽リョウの吹き替えを担当した山寺宏一です。感無量です!」とあいさつし、「神谷さんが『山ちゃんやりな』って言ってくださらなかったら絶対やらなかった。神谷さんにそう言っていただいたので頑張りました」とアニメ版でリョウを演じてきた神谷さんの“後押し”があったと話した。
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この日は神谷さん、主演も務めたラショー監督、沢城みゆきさん、伊倉一恵さんも出席。神谷さんは、リョウ役が山寺さんに決まった経緯について「ラショーさんの演じる冴羽リョウは、アニメのリョウとは若干違うということで、僕のイメージの中では山ちゃんしかいなかった」と切り出し、「『劇場版シティーハンター <新宿プライベート・アイズ>』の打ち上げのとき僕からお願いしました。僕の目に狂いはなかったです。本当に素晴らしい。我がことのようにうれしい」と喜んでいた。
山寺さんは「恐縮です」と照れたような笑顔を浮かべ、「新人の頃から間近で見て、ずっと神谷さんにあこがれていた。伊倉さんは養成所の先輩。ずっとご指導を賜っているお二人ですから(演じるのは)プレッシャーしかなかった」とアフレコ当時の心境を振り返った。
また槇村香の声優を務めた沢城さんは「私は(世代的に)一番(作品から)距離が遠い。これだけ皆さんが愛されている作品の中に一番遠くから入っていくということで緊張すると思った」と話しつつ、「今回の私の一番の仕事は、緊張しないで楽しみきるということだと思い、女優さんに合わせて通常通り、日本語としてきちんとお伝えすることに終始しました」と意識したと説明。「今日こんなに緊張している山寺さんを見て、もうちょっと緊張しないとダメだったなって今頃反省しています」と話し、共演者を笑わせていた。
「シティーハンター」は、1985年にマンガ誌「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載が始まったマンガ。東京・新宿で、裏社会ナンバーワンの始末屋(スイーパー)冴羽リョウの活躍が描かれた。1987~99年にテレビアニメが放送されたほか、3作の劇場版アニメが製作された。今年2月に新作劇場版「劇場版シティーハンター <新宿プライベート・アイズ>」が公開されたことも話題となった。フランス実写版は、今年2月に公開され、フランスだけで約168万人を動員した話題作。
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