井ノ原快彦:なにわ男子・道枝駿佑と親子役で共演 ミュージシャンの弁当エッセー映画化

映画「461個のおべんとう」に出演する井ノ原快彦さん(左)と道枝駿佑さん (C) 2020「461個のおべんとう」製作委員会
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映画「461個のおべんとう」に出演する井ノ原快彦さん(左)と道枝駿佑さん (C) 2020「461個のおべんとう」製作委員会

 人気グループ「V6」の井ノ原快彦さんが、2020年秋に公開される映画「461個のおべんとう」で主演を務めることが10月21日、明らかになった。井ノ原さんは、毎日息子のために弁当を作るミュージシャンの鈴本一樹を演じる。また、関西ジャニーズJr.のグループ「なにわ男子」の道枝駿佑(みちえだ・しゅんすけ)さんが、息子の虹輝を演じることも発表された。

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 映画は、3人組バンド「TOKYO No.1 SOUL SET」の渡辺俊美さんのエッセー「461個の弁当は、親父と息子の男の約束。」(マガジンハウス)が原作。高校生の息子のため、3年間、弁当を休まず作り続けることを約束した親と子の交流などがつづられている。

 監督は、映画「キセキ -あの日のソビト-」(2017年)や、「泣くな赤鬼」(2019年) などで知られる兼重淳さんが務める。また、原作者の渡辺さんが音楽を手掛ける。今月1日にクランクインした。

 ◇井ノ原快彦さんのコメント

 高校生の息子を育てる父親を演じます。息子役の道枝くんとは、撮影中は毎日2人でお弁当を食べたり、撮影がないときでもたわいないメールをして仲良くしてもらっています。本当に息子でもおかしくない年の差ですが、2人で話しているときは楽しくて、僕の知らないゲームや音楽を教えてくれたり、なんだか新しい友達ができたような気持ちです。

 この作品はお弁当を作るシーンも多いので自宅で料理の勉強をしています。特に、卵焼きは1日3個は作るようにしています。お弁当といえば、学生時代に母が作ってくれたお弁当を思い出します。ある日開けてみたらうさぎ形のリンゴが入っていました。思春期の僕にはそれがなんだか恥ずかしくて、隠しながら素早く食べたことがありました。誰も僕のことなんか気にしていないのに、必死にうさぎのリンゴを隠している自分。今考えるといとおしい思い出です。

 撮影はスタッフ、出演者一同、和気あいあいと順調に進めています。お弁当、音楽、青春と恋愛、そして親子の物語です。来年の公開をお楽しみに!

 ◇道枝駿佑さんのコメント

 クランクインする1カ月くらい前までは、不安な気持ちでしたが、メインの役どころで映画に出演するのが初めてだったので、楽しみもありつつ不安もありつつといった両方の感情が一気に押し寄せています。原作を読んで、(自身が演じる)虹輝のさまざまなシーンでの表情や、親子の掛け合い、普段の私生活の掛け合いをシミュレーションしていました。

 普段は歌って踊っているので、やはりお芝居とは違いを感じます。歌はリズムに乗せて、ダンスは曲に合わせて体を動かしますが、お芝居は役になりきって「この役だったらどうするか」という動きを探りながら、研究しながら一つの作品を作り上げていくことだと僕は思っているので、そこはすごい違うところかなと思います。

 今回この役をいただいて、井ノ原さんの方から連絡をくださった時に「親子だから、敬語じゃなくてタメ口でいいよ。怒らないから大丈夫だよ」と言ってくださったので、敬語を使わずにお話ししています。ちょっと気を遣うところもありますし、探り探りなところもありますが……。僕がスタッフさんにお芝居を確認したい時、井ノ原さんは(自分の演技とは)関係ないのに、いつも段取りに付き合ってくださったり、いつも笑顔ですごい優しい方だなという印象です。

 今作のキーアイテムのお弁当の思い出ですが、小学生の時は給食で、お弁当は遠足の時や修学旅行の時しかなかったのですが、なぜかお弁当箱がすごく小さく、手のひらより一回りくらい大きいサイズでした。そしてなぜか毎回白ご飯ではなくておにぎりが三つくらい詰められていたので、白ご飯にしてほしいなとは思っていました(笑い)。でも親には言えなかったんですけど。この映画は、親子の絆を描いたほっこりする物語なので、ぜひ皆さん期待していてください。よろしくお願いします。

 ◇渡辺俊美さんのコメント

 去年ぐらいに映画化のお話が来まして、即答で「いいですよ」と答えました。それからだいぶ時間がたちましたが、監督やスタッフの方と話したり、息子にインタビューしていただいたりして、とても素晴らしい脚本ができました。映画を見に来る人は、全員家族がいると思うんです。で、家族の接し方が、友達とか他人とかいろんな社会よりもシンプルだけど複雑なようで、一番難しいと僕は感じてるんですよね。でもこの映画を見て「ああ家族っていいな」とか「親子っていいな」とかいうものを感じ取っていただいて、「ありがとう」 という言葉が出たりすると、とてもうれしいです。

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