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12月3日(水)放送分
俳優の妻夫木聡さん、女優の緒川たまきさん、ともさかりえさんが出演し、ケラリーノ・サンドロヴィッチ(KERA)さんが演出した舞台「キネマと恋人」が、WOWOWで10月26日に放送される。世田谷パブリックシアター(東京都渋谷区)で6月19日に上演された舞台本編に加えて、KERAさんへのインタビューや、妻夫木さん、緒川さん、ともさかさん3人の座談会の模様も放送される。
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舞台は、1985年に製作された映画「カイロの紫のバラ」(ウディ・アレン監督)にインスパイアされた作品で、2016年に初演され、各演劇賞を受賞。多くのファンの希望に応えて2019年6月に再演され、演出家のKERAさんをはじめ、妻夫木さん、緒川さん、ともさかさんらオリジナルキャストやスタッフが続投した。
物語は、昭和11年(1936年)を舞台に、映画に夢中な森口ハルコと、映画から現実の世界に現れた登場人物・間坂寅蔵と、寅蔵を演じた俳優・高木高助との不思議な三角関係を描く。妻夫木さんが寅蔵と高助の2役、緒川さんがハルコを演じる。
舞台「キネマと恋人」は、WOWOWライブで10月26日午後4時半から放送。
僕の芝居の中では最も間口が広くて誰にでも楽しめるお芝居だと思います。特に、映画とか演劇に人生を救われてきた人たち、いわば、この主人公のハルコと同じように現実社会から創作された世界に逃げ込むことに楽しみを見いだしているような人には特別に訴える作品なんじゃないかなと思います。
終わったあとに、良かった、面白かっただけでは終わらない、それぞれの人生の未来を考えていける雰囲気があるように思います。初演の時はどちらかというと、夢の世界に連れて行ってくれて、夢なら醒(さ)めないでほしいっていう思いが強かったんですけど、今回は、その思いもありつつも、あの人はこういうふうにこれから生きていくんだろうなと、余韻に浸れるようになった気がします。
登場人物のハルコも高木高助もミチルも、あの昭和11年にタイムトリップしさえすれば、きっとそこに間違いなく実在しているんだと信じています。今このお芝居をやっている間だけは、みんなそろって令和の時代にやって来てくれて、この時空間で好きなように楽しんでいるんだっていうイメージなんです。
どこか、この梟島(ふくろうじま)で、こういう人たちが生きているんだなぁっていう感じがしています。私は、特に何役もやっているので、ミチル(ハルコの妹)だけじゃなくて、名も無いキャラクターを演じているときでも、きっとこの人はこうやって生きているんだなって。どこか信じられる、不思議な説得力があるんですよね、この作品って。
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2025年12月06日 05:00時点
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