小池徹平:「リカ」クランクアップ “純愛モンスター”高岡早紀は「ミステリアス」

連続ドラマ「リカ」の撮影が終了し、クランクアップを迎えた小池徹平さん=東海テレビ提供
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連続ドラマ「リカ」の撮影が終了し、クランクアップを迎えた小池徹平さん=東海テレビ提供

 俳優の小池徹平さんがこのほど、出演しているドラマ「リカ」(東海テレビ・フジテレビ系、土曜午後11時40分)のクランクアップを迎えた。小池さんは、愛する人を手に入れるためなら手段を選ばぬ“狂気の純愛モンスター”雨宮リカ(高岡早紀さん)に狙われる大矢昌史を演じており、「精神的に追い詰められる役って、改めて大変だと思いました」と話す。ドラマを終えた感想や、高岡さんの印象について語った。

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 ドラマは、五十嵐貴久さんの「リハーサル」「リカ」(幻冬舎文庫)が原作の2部構成で、東海テレビ・フジテレビ系「オトナの土ドラ」枠で放送。第1部では、リカが大矢を、11月9日からの第2部では本間隆雄(大谷亮平さん)を、それぞれターゲットにする姿を描く。

 ◇小池さんのインタビューは以下の通り。

 ――ドラマを終えての感想を教えてください。

 短期間で、怒涛(どとう)のように全力でやり切ったという感じでした。全話をしっかり読んで整理して準備する作業や、大矢の気持ちを作るのに少々苦労したところもありました。私生活もちょうどバタバタした時期で、初めての生活スタイルでしたが、とてもいい経験をさせていただき楽しかったです。

 ――大矢役、どのような印象で終わりましたか?

 最後まで本当にかわいそうという印象でした。仕事を真面目に頑張っても院長(西岡德馬さん)には理解されないままだったので大矢的には、さぞ心残りだったろうな……。周りの人もどんどん亡くなっていって、大矢の恐怖というのは、もう、やりきれないですね(苦笑い)。

 ――最終日まで、恐ろしいリカに振り回されていた!?

 一日中、濃厚にリカに追い詰められる撮影の日もあって、その時は楽しく撮影をしてますが、家に帰ってから精神的にどっと疲れがきたという日もありました(笑い)。精神的に追い詰められる役って、改めて大変だと思いました。

 ――追い詰める側、追い詰められる側、どちらも感情の起伏が大変そうで……。

 僕ら、追い詰められる側としては、お芝居的にリカが怖く見えるようなリアクションを皆で考えたりして楽しかったです。でも、リカの仕掛ける側も(お芝居的には)楽しいと思うんです。追い詰められるのも楽しいなと実感できたところで撮影が終わってしまい、もう少し、大矢をやっていたかったですね。

 ――印象に残っているシーンを教えてください。

 ペアン鉗子(かんし)が写っているレントゲン写真を大矢が見て驚いたシーンなど(第2話)。術後の患者さんの腹部にペアン鉗子がはっきり写っていて、“そんなことはないだろ!”って、とても強烈なインパクトでした(笑い)。

 作品を通して、恐ろしいけど実はありえない描写も多く、真剣にやればやるほど僕らは面白かったです。リカがペアン鉗子をポケットからチラ見せして、大矢を精神的に追い詰めるシーンも、ちょっとコントみたいでした。

 ――改めてリカ役を演じている高岡さんの凄さ、どのような部分で感じられましたか?

 リカを演じるのはとても大変だと思います。本当に高岡さんはどう思ってリカを演じているんだろう、楽しんでいるのか、気持ち悪いな、この人と思っているのか……!? そのあたりが僕には分かりませんでしたが、それすらもミステリアスで、とても自然に演じていらっしゃって、絶妙に“リカ感”が出ているんです。

 総じて僕は(役として)リカに振り回されていました。高岡さんがあまりにリカを自然に演じられるので、僕は高岡さんともともと知り合いで良かったとさえ思ったほどです(苦笑い)。

 現場では「もっとこういうふうにやったら怖いよね」とか、「こうしたら面白いね」など、話し合いながらできたので、とてもいい関係性でできたのではと思っています。

 ――第2部も引き続き、リカを演じる高岡さんにエールをお願いします。

 高岡さんから第2部のストーリーについて少し伺いましたが、精神的にちょっとハードそうだなと……。せめてお休みのときはリカの毒素を抜いていただいて、大好きな犬の散歩でリフレッシュしてください! 体調管理だけは気をつけてくださいね。

 ――第2部で、リカに追い詰められる大谷亮平さんにひと言を……。

 次は大谷さんがリカに追い詰められるということで、リカに狙われるなんて光栄なことだと思いますよ(笑い)。今回、大谷さんとはお芝居をご一緒できなかったですが、追い詰められる姿を楽しく演じていただけると思います。オンエアを楽しみにしています!

 ――第1部完結の、第4話に向けてメッセージをお願いいたします。

 悲惨な終わり方になりそうです(苦笑い)。撮影現場は血糊が飛び散っているのが当たり前みたいなところもありましたし、リカは序盤から何人もの人を殺(あや)めていて、地上波では放送ぎりぎりの攻めたストーリーだったと思います。回を重ねるごとに、恐怖感と緊迫感が増して良い作品に仕上がったと思います。ぜひ、皆さんに楽しんでいただきたいです。

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