SPECIAL EDITED VERSION 『ONE PIECE』魚人島編
第8話 弱虫で泣き虫!人魚姫しらほし
12月22日(日)放送分
人気アニメ「プリキュア」(ABCテレビ・テレビ朝日系)シリーズの第16弾「スター☆トゥインクルプリキュア(スタプリ)」の劇場版アニメ「映画スター☆トゥインクルプリキュア 星のうたに想(おも)いをこめて」(田中裕太監督)。ネタバレになるので、詳しくは説明できないが、ラストでラスボスとの戦いが無いなど、新鮮な作品に仕上がっている。驚きと感動にあふれる、挑戦的な作品はどのように生まれたのだろうか? 田中監督に製作の裏側を聞いた。
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「スタプリ」は「宇宙(そら)に描こう! ワタシだけのイマジネーション!」がキャッチコピー。星座をモチーフに無限に広がるキラキラな世界でプリキュアが活躍する姿を描く。劇場版は、プリキュアの元に、言葉は通じないが“うた”で気持ちが通じ合える不思議な生き物ユーマがやって来る。そこへ、ユーマを狙う謎の宇宙ハンターが現れる。
作品は「これまでとは違う!」と話題になっている。何が違うのだろうか? 企画段階から「いつもと違う雰囲気」があったという。
「『プリキュア』は女児向けではありますが、より老若男女全体で楽しめる作品にするということと、お祭りムービーではなく一本の映画として、より質の高いものを作ろう!と考えていました。テレビアニメを見ていないと分からない映画ではなく、自然と楽しめる映画にしたかったんです」
「スタプリ」は5人のプリキュアが主人公だが、今回の劇場版は、星奈ひかる(キュアスター)と羽衣ララ(キュアミルキー)を中心とした物語が展開される。ひかる、ララの心の動きが丁寧に描かれている。特にユーマと交流する中で変化していくララが感動的に見える。
「キャラクターを絞ることで、心の動きがより丁寧に描けたところもあります。ひかるはぶっ飛んだ行動が宇宙人的なところがあり、逆に宇宙人のララは常識人。ララは、考えるよりも前に直感的に行動するひかるに影響を受け、ひかるは、ララの影響で立ち止まって物事を深く考えるようになります。お互いが影響され合う。ララは視聴者目線に近いので、共感しやすいのかもしれません」
今回はバトルシーンが多めにも見える。敵の宇宙ハンターとの戦いでは、5人のプリキュアそれぞれに見どころが用意され、5人が力を合わせて戦う派手なバトルもある。
「結果的にバトルが増えたところもあります。開幕バトルの後、しっとりとしたドラマが続き、中盤にバトルを集約しています。メリハリがあるので、バトルが多い印象なのかもしれませんね。宇宙ハンターは短い時間でキャラが埋没しないように、見た目と戦いのバリエーションを差別化しています。宇宙人ということで人型にこだわらず、自由度の高いデザインと色彩でそれぞれ個性を出したつもりです」
バトルが多めでありながら、キャラクターの心の動きも丁寧に描き、盛りだくさんの内容に仕上がった。振り返れば盛りだくさんではあるが、見ている時はそれを感じさせない。田中監督の手腕が発揮された。
「途中でシナリオを調整しています。クライマックスからコンテを描き始め、これは入らない……となり、(脚本の田中)仁さんに調整してもらったりしながら、詰め込みました。一方で、要所要所のゆったりしたシーンを大切にしたので、急いだ感じにはならないようにしました。そこは守った部分です」
いわゆるラスボスとのバトルで物語の幕を下ろすわけではないのも今回作品の特徴だ。テーマの歌が印象的なラストに仕上がった。一見、おきて破りのラストはどのように生まれたのだろうか?
「自然に話がまとまりました。チャレンジという意識ではなく、今回は歌で押していこうとした中で、自然な流れでこうなったんです。『プリキュア』のイメージはいろいろあるかもしれませんが、『プリキュア』は柔軟な作品。こういう映画、いろいろな方向性があってもいいと思うんです」
映像美も話題。田中監督は「みんな、頑張ってくれたという上で、あえて一つ挙げるなら、背景がすごくきれい。劇場で大きな画面なので、世界各地、宇宙などのスケール感が大切になります。背景スタッフがすごく頑張ってくれました。背景が引き締まったことで相乗的に作画もグンと引き立ちました。集まってくれたスタッフの熱量がすごかった。僕の力だけではここまで行けなかった。スタッフの皆さんが頑張ってくれたんです」と語る。
新作劇場版には、スタッフの作品への熱い想いが詰め込まれている。劇場の大画面で見ると、その熱量を感じられるはずだ。
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2024年12月23日 18:00時点
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